法人向け

公開日 2022.09.01
最終更新日 2023.09.13

NTTのコワークストレージとは|テレワークで活躍するサービスの特徴や料金を紹介

近年「働き方」に対する企業の意識は大きな変化を続けており、最近ではリモートワークなどオフィスに出向かずとも業務が行える仕組みを導入する企業が増えてきています。そういった情勢の中で、注目を浴びてきているのがクラウドストレージという、インターネット上にファイルやデータなどを格納するサービスです。

 

クラウドストレージを利用する方の目的として、社外にいる従業員同士のデータのやり取りを円滑かつセキュアに行うというのがあります。

 

当記事では、数あるクラウドスレージサービスの中でも、NTT東日本が提供する「コワークストレージ」について解説します。コワークストレージは「使いやすい・セキュアな管理・お得な料金プラン」が特徴で、おすすめできるサービスです。これからクラウドストレージの導入を検討している方は参考にしてみてください。

 

※本記事は、記事に記載の事業主の広告を含んでいます。
※本記事の作成は当社自身がその判断により行っており、当該事業主の意向が反映されることはありません。

 

NTT東日本の「コワークストレージ」とは

画像引用:コワークストレージ-WiFiレンタルどっとこむ

 

コワークストレージとは、NTT東日本が提供するクラウドストレージサービスのことです。従来のファイルサーバやNASと変わらない運用ができるため、導入をしても従業員がサービスの利用方法に対応しやすいという特徴があります。操作方法も簡単で、デスクトップ感覚で使える点はコワークストレージの大きな魅力の一つです。

 

また、データ保管は国内で完結する仕組みとなっており、セキュリティ面も優秀となっています。テレワークの導入において、社内情報の流出対策に不安を抱えていた方にとってはうってつけのサービスと言えるでしょう。さらには「ID」1つあたりの単価が550円からとリーズナブルな設定となっているため、導入ハードルも非常に低いです。

 

そもそもクラウドストレージとは

クラウドストレージとは、インターネットを利用してファイルなどのデータを保管しておく場所のことです。クラウドストレージ上の保管場所に関するURLを共有することでデータの共有が行えるため、テレワークなどの働き方を取り入れている企業におすすめのシステムとなっています。

 

情報の共有が容易となる便利なサービスですが「セキュリティ面や操作性、管理方法に不安点がある」といった声もあり、導入を渋ってしまう企業も見られました。そのため、クラウドストレージサービスを提供する企業には、そのサービスに対する信頼性が求められる傾向があります。

 

そういった不安点をしっかりと受け止めて、安心して利用できるようなサービスとして確立させたのが「コワークストレージ」と言えるでしょう。

 

ストレージのさまざまな悩みを解消したサービス

コワークストレージは、従来のクラウドストレージに対して多くの方が感じていた悩みを解消しています。解消した様々な悩みの中でも、特に以下3つの悩みの解消はコワークストレージがおすすめされる大きな理由となっています。

 

【特に知っておきたいコワークストレージが解消した3つの悩み】

  • セキュリティに対する不安
  • 操作方法を覚えなければならない
  • 選べるプランが少ない

 

コワークストレージの強固なセキュア、デスクトップ感覚で使える簡単な操作性、リーズナブルで用途にあわせた豊富なプランは、クラウドストレージを従来から利用してきた方にとっても評価に値すると言えるでしょう。

 

コワークストレージの評判

様々な悩みを解消して、従来までのクラウドストレージを超えてくるようなサービスとなったコワークストレージですが、実際に利用した方からはどのように思われているのでしょうか?

 

【良い口コミ】

  • 2段階認証がしっかりとあるのでセキュリティがしっかりしていて、漏洩の心配が少ない
  • ちょうど良い価格でセキュアなクラウドを活用できる
  • ファイルの出し入れがかなり迅速に行えて、ローカルファイルの様に簡単に扱える

 

セキュリティ面に関する評価と、操作性に関する評価が多く見受けられました。従来のクラウドストレージでは不安点とされていたセキュリティはクリアしており、初めて利用する方でも安心して利用ができるサービスであることが評判からも伝わってきます。

 

【改善を求める口コミ】

  • 使用可能なユーザー数に制限があるので大企業には向かないかも
  • 小規模事業者ではコストダウンできるとありがたいので、もう少し料金を安くしてもらいたい
  • アップロード時に少し時間がかかる

 

最も多くのIDを取得できるプランだと50人までしかユーザー登録ができず、追加も可能ですが容量も合わせて追加することになると通常のプランよりも割高になってしまいます。また、アップロードに時間がかかるといった改善依頼もきているため、今後サービスの改善は少しずつ行われていくことが予想されます。

 

料金に関する改善について「高く感じるか」という点は個人差があるので、一概に料金が高いとは言えません。というのも、コワークストレージ自体は他社のサービスと比べても非常に優秀であるため、料金と性能を比べた上で判断しても十分に利用する価値があります。何事も安く利用できるに越したことはありませんが、そのサービスの「価値」に焦点を当てれば、思っているほど高価な投資とは言えないかもしれません。

 

コワークストレージはテレワークにもおすすめ!

コワークストレージはテレワークを導入している企業様におすすめのサービスとなっています。なぜなら、コワークストレージを導入すれば、テレワーク中に発生しやすい以下のような問題も解決できてしまうからです。

  • VPNをつながないと共有ファイルに入れない
  • VPNをつなぐと回線が遅くなる
  • 共有フォルダの権限付与に時間がかかる
  • VPNよりも導入コストが低い

 

クラウドストレージはVPNの代替システムとして注目されているシステムです。

*VPN(Virtual Private Network)とは、インターネット上でセキュアな通信経路を仮想的に構築する技術のこと

 

VPNはセキュリティ性能が優秀で、安心して使えるデータ共有手段でした。しかし「VPNに繋がないとファイルに入れない」などの問題があり、テレワークの効果を高められないといった不満点も多くありました。

 

コワークストレージならVPNで発生していた問題点も解決ができる上に、リーズナブルに導入可能です。今後、テレワークの規模を大きくしていきたいと考えている方こそ、おすすめのサービスと言えます。

 

コワークストレージの特徴的な機能

コワークストレージは機能が豊富で、徹底した管理が行える点に魅力があります。様々な機能の中でも以下の7点については、特に注目してもらいたい機能となっているため、導入を検討している方は参考にしてみてください。

 

【コワークストレージの特徴的な機能】

  • 使用する端末・場所によって2つの使い方が可能
  • 社内・社外どこからでもアクセス可能
  • 社内だけでなく外部企業とも安全にデータ共有できる
  • アクセス権限の設定を自由にできる
  • 情報喪失・漏えいを防ぐセキュリティ
  • すべてのログを記録する
  • BCP(事業継続計画)対策にもなる

 

外部・内部問わず、アクセス権限などの様々な制限を管理画面で実施することができるため、所有するすべてのデータをセキュアに管理することが可能です。

 

使用する端末・場所によって2つの使い方が可能

コワークストレージでは、使用する端末・場所によって2つの使い方があります。社内ファイルサーバと同様の操作感で利用できる「コワークストレージ Drive」はPCから、Webブラウザからログインするだけで手軽に利用できる「コワークストレージ Web ユーザーインターフェース」はスマホやタブレットなどから利用することで、直感的かつ簡単に操作が行えます。

 

  • コワークストレージ Drive

 

  • コワークストレージ Web ユーザーインターフェース

 

「新しいシステムを導入すると慣れるのに時間がかかるから困る…」といった悩みをお持ちの方でも、上記2つの使用方法を利用すれば何の問題もなくクラウドストレージサービスを活用できるようになるでしょう。

 

社内・社外どこからでもアクセス可能

コワークストレージは、社内・社外のどこからでもアクセス可能です。これにより、社内で業務にあたる従業員とテレワークをしている従業員との情報共有が円滑になります。他にも、取引先との情報共有のハードルも下がるため、企業間の取引も円滑に進むでしょう。

 

テレワークにおける情報共有のスピード感は重要なポイントの一つであるため、円滑な情報共有ができる点はクラウドストレージを利用する上で大きなメリットになります。

 

社内だけでなく外部企業とも安全にデータ共有できる

コワークストレージには上長承認の機能がついています。上長承認機能を使用すれば、承認がない限りは社外へデータを送付できません。それだけでなく、社外にデータを共有する際は「ダウンロード」か「閲覧」を選択することもできて、かつダウンロード上限なども設定できます。

 

以上のように、コワークストレージなら外部にデータを共有する際でも徹底した管理が可能になるため、安心してデータのやり取りを行えます。また、先方に送ったデータが何回ダウンロードされたかも確認できるので、おかしな動作がないかも細かいチェックが可能です。

 

アクセス権限の設定を自由にできる

コワークストレージではIDごとに細かくアクセス権限の設定が行えます。これにより、権限に関する管理を一元化することができ、統制を行き届かせることで利用者が勝手にファイル共有するのを防いだりできるでしょう。

 

また、アクセス権限の内容は既存のファイルサーバの運用形態をそのまま踏襲することができます。そのため、コワークストレージなら、新たにゼロから管理内容の取り決めを行う手間を最小限に抑えられます。

 

情報喪失・漏えいを防ぐセキュリティ

コワークストレージでは、クラウドから通信経路、端末上にいたるまで全てのファイルデータを複数レイヤーで暗号化しています。データを暗号化することで、情報の喪失や漏えい等のリスクを徹底して排除することが可能です。暗号化の技術も最高水準で、クレジットカード業界のセキュリティ基準「PCI DSS」の最新規定に準拠したものを利用しています。

 

また、万が一重要なデータを誤送信してしまった場合でも、閲覧・ダウンロード前であればURLを管理画面から削除することも可能です。重大なミスが発生しても、削除ができるといったふうにリスクを最低限に抑えられる点は、十分なセキュリティ対策であると言えるでしょう。

 

すべてのログを記録する

管理者も含め全ての人が行なったコワークストレージの操作を、全てログとして記録可能です。ファイルの操作ログは「いつ」「誰が」「何をしたか」だけでなく「どこから(ロケーション情報)」「どのようなソフトで(プロセス名)」も記録します。

 

また、蓄積されたログデータを集計・分析するといった各種機能も標準搭載しており、別途ツールを用意することなく定期的な監査から問題発生時の調査まで実施可能です。コワークストレージさえあれば、幅広い機能を活用して保管から監査・調査まで一元化ができるため、圧倒的なセキュリティ性能を発揮します。

 

BCP(事業継続計画)対策にもなる

コワークストレージでは、万全なセキュリティ対策が施されていることで、高い安全性と堅ろう性、運用性を実現しています。そのため、純粋にセキュアなデータ管理をするストレージとしても優秀ですが、BCP対策としても役立つ一面があります。

*BCP(事業継続計画)対策とは、企業がテロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のこと

 

具体的な対策内容として、複数データセンターでの同時自動複製が挙げられます。コワークストレージは、物理的損失でデータを紛失した際でも完全な紛失とならないように、保存したファイルデータは異なる複数のデータセンターで同時に複製を実施します。これによりBCP対策ができて、企業は安全性の高いデータの運用が実現するようになるでしょう。

 

コワークストレージの料金プラン

リーズナブルなプランで利用できるのが特徴として謳われているコワークストレージですが、具体的な料金プランはどうなっているのでしょうか。以下は4つの料金プランの詳細です。

 

【コワークストレーの料金プラン】

料金プラン

容量/ID数

月額料金

スタート

100GB / 5ID

¥2,750(税込)

(¥550 / 1ID相当)

スタンダード

1TB / 10ID

¥6,600(税込)

(¥660 / 1ID相当)

アドバンスト

3TB / 30ID

¥23,100(税込)

(¥770 / 1ID相当)

プロフェッショナル

5TB / 50ID

¥39,600(税込)

(¥792 / 1ID相当)

コワークストレージの料金プランは「スタート・スタンダード・アドバンスト・プロフェッショナル」の4種類があります。登録するID(ユーザー数)に応じて最適プランが異なっており、もっともIDを登録できるのはプロフェッショナルプランです。

 

契約したプランでIDの数が足りなくなってしまった場合には、オプションでIDの追加と容量の追加をすることもできます。詳細は以下の通りです。

  • ID追加オプション:¥3,300(税込)でIDを10枠追加
  • 容量追加オプション:¥5,500(税込)で1TBの容量追加

 

コワークストレージを利用する方法

コワークストレージを利用するには、以下の申し込み方法・手順に沿って契約を進めましょう。

 

【コワークストレージを申し込む方法】

 

①利用するプランを決定

4種類のプランから最適なものを選択します。悩ましい場合は無料トライアルを利用しましょう。

 

②メールアドレスの登録

登録フォームよりメールアドレスを登録します。

 

③申し込み情報の登録

お申し込みフォームに必要な事項を記入して申し込みます。申し込み後、初回ログインに必要なIDとパスワードが送られてきます。

 

④登録完了・利用開始

ログイン画面で送られてきたIDとパスワードを打ち込んだら利用ができるようになります。

 

まとめ

コワークストレージは、NTT東日本が提供するクラウドストレージです。従来のクラウドストレージでは、セキュリティ面や操作性、管理方法に不安があるとされていました。しかし、コワークストレージではそれらの悩みを解消しており、セキュリティ面・操作性・管理方法の全てが豊富な機能でカバーされています。

 

そのため、不安点が多くてクラウドストレージの導入を渋っていた方にとって、コワークストレージは安心して導入できるサービスと言えるでしょう。コワークストレージは特にセキュリティ面が優秀で、社内・社外のどちらに対しても徹底した管理ができます。これにより、データの流出や漏洩のリスクを最小限に抑えることが可能です。また、BCP対策としても利用できる面があるため、盤石なデータ管理の体制を築きたい方は導入を検討してみてはいかがでしょうか。

一覧へ戻る

SNSシェア

  • facebook
  • Twitter
  • LINE