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公開日 2023.08.31
最終更新日 2023.11.21

海外旅行でおすすめのeSIM3選!料金・通信データ容量などを比較して紹介

海外旅行の際、ご自身のスマートフォンを旅先で使うためには、現地キャリアのSIMカードの購入や、海外用WiFiレンタルサービスなどを利用する必要があります。

その中でも最近(2023年11月現在)少しずつ利用者が増えている「eSIM」をご存じでしょうか?

 

本記事では、eSIM対応デバイスや、おすすめのeSIM・その設定方法など、eSIMの利用を検討している方のお役に立てるような情報をご紹介いたします。

 

※本記事は、記事に記載の事業主の広告を含んでいます。
※本記事の作成は当社自身がその判断により行っており、当該事業主の意向が反映されることはありません。

 

eSIMとは?

eSIMは、スマートフォンなどの端末にあらかじめ組み込まれている部品がSIM機能を持っていて、それを「必要なとき」に「必要な契約」に書き換えて通信を行う、比較的新しい通信技術です。

SIMカードではなく、直接組み込まれているもののため、SIMカードによる通信とは全く別のサービスであることを認識しておきましょう。

「Embedded(意味:埋め込み)SIM」を略して作られた言葉となります。

 

海外旅行の際、国内で利用しているSIMをそのまま海外現地で使おうとすると、通信できなかったり、高額な請求を負ってしまう場合があります。そのため、海外旅行の際は、現地で利用可能なSIMカードへの挿し替えや、スマートフォンなどのデバイスを通信不可能に設定して、海外用WiFiレンタルサービスで補うなどの準備が必要でした。しかしeSIMは、データ通信の回線切り替え(SIMカードの挿し替えに相当)をオンラインで完結の上、即日通信可能にすることができます。空港やホテルのフリーWiFiなど、インターネット環境さえあれば、海外現地でもSIMの手続きを完了させられるため、従来のように慣れない海外でわざわざSIMカードを購入する必要もありません。また、自身のスマートフォンを切り替えるため、WiFiレンタルサービスのようにWiFi端末を持ち歩く必要も、レンタル品を返却する手間もありません。

 

以下の記事ではeSIMに関する内容をさらに詳しく取り上げていますので、eSIMについてもっと知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

 

関連記事:eSIMとは|メリット・デメリットやSIMカードとの違いをわかりやすく解説!

 

eSIM対応デバイス

eSIMを利用したい場合は、対応している端末を用意する必要があります。対応している主な端末は、以下のとおりです。

 

  • iPhone
  • iPad
  • Androidスマホ(AQUOS・Xperia・OPPO・Xiomi・Google Pixel・HUAWEIなど)
  • タブレット

 

それぞれのデバイスの中でも、機種によってeSIMが利用できるものとできないものがあります。参考までに、iPhoneではiPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降で利用可能です。

また、Androidの端末の場合は、新しい機種でもeSIMに対応していないものも多くあります。さらに、機種を販売しているキャリア(docomo・au・SoftBankなど)により同じ機種でもeSIMに対応・非対応が異なる場合があるため、注意が必要です。

 

関連記事:eSIMの対応機種一覧!iPhone・Androidそれぞれの対応機種まとめ

 

海外旅行でeSIMを使うメリット

eSIMはオンライン上で通信切り替えの手続きが完了するため、海外旅行先でも契約が可能です。海外旅行でeSIMを使うメリットは、以下のとおりです。

 

【海外旅行でeSIMを使うメリット】

  • 手続きから開通までがスムーズ
  • SIM挿し替えの手間がない
  • 複数のネットワークを利用することができる

 

それぞれのメリットについて、くわしく解説していきます。

 

手続きから開通までがスムーズ

eSIMは購入(申し込みなどの契約手続き)から利用開始までのすべてをオンライン上で手続きできます。また、購入してから設定完了、使えるようになるまでが非常にシンプルに設計されており、数分程度しかかかりません。そのため、申し込んでから即日で利用を始めることが可能です。

従来の方法だと、日本国内にいる間にSIMカードの購入をしておくか、海外の店舗で購入する必要がありました。とくに現地で購入する場合、慣れない土地での購入に加えて、店舗の品揃えや売り切れなどの状況によりすぐに購入できないこともあります。

事前の準備がほとんどいらない上、申し込みから開通までが「いつでも、どこでも、すぐに、」できてしまうのは大きなメリットの1つです。

 

SIM挿し替えの手間がない

海外用のSIMカードを利用する場合には、カードの購入と交換作業が必要です。しかしeSIMならオンライン上で完結できるため、従来のSIMカードで発生するような挿し替えによる手間がかかりません。

SIMカードを交換するのは意外と面倒くさく、SIMピン(カードスロットを開けるための専用機器)を使って元々利用中のSIMを抜き、購入した新しいSIMを挿し込まなければなりません。SIMカードには種類が複数あり、それぞれサイズによって「通常SIM」「microSIM」「nanoSIM」と呼ばれています。あらかじめ自身の端末のSIMカードサイズを把握しておかないと、間違ったものを購入してしまうケースもあります。また、海外での一時的な利用なので、帰国後には元のSIMカードに改めて戻す必要もあります。近年主流の「nanoSIM」などは非常に小さく、紛失しないように気をつけなければいけません。

 

このような、現地でSIMカードを購入・交換する場合の手間を、eSIMだと考える必要がありません。せっかくの海外旅行ですから、ストレスフリーで旅を楽しめるのは非常に重要です。

 

複数の通信を利用できて、簡単に切り替えが可能

従来のSIMカードでは、1つの端末に対して1回線のみを使用できました。しかしeSIMでは、2回線以上を同時に契約できるものもあり、必要に応じて回線の切り替えが可能です。

海外旅行では数カ国を行き来する場合や、飛行機の経由地や天候悪化で飛行機を飛ばせないなどの関係で、目的地以外の国に数日滞在するといったことも珍しくありません。異なる回線からその都度適した通信プランを選択して使用したり、回線を現地で契約したりできるeSIMであれば、データ通信の確保に困らないでしょう。

様々な国や地域に対応しやすいという点は、海外旅行者にとってeSIMを使用するメリットになると言えます。

 

海外旅行でおすすめのeSIM3選!

eSIMは、取り扱っている事業者により料金プランや通信速度・カバー範囲・サポート体制などが異なります。さまざまなeSIMの中でも海外旅行におすすめのものは、以下の3つです。

 

  • World eSIM
  • airalo
  • Maya Mobile

 

中でもオススメは、多くの国に対応していて料金もリーズナブルな「World eSIM」です。

以降では、それぞれの特徴を解説しているので、その点を踏まえて比較していきましょう。

 

※以下比較に関してはアメリカ渡航時の料金を記載しています。その他の国を確認する場合は、各サイトにてご確認ください。

※為替レートは2023年11月13日時点のものです。

 

World eSIM

出典:World eSIM

 

World eSIMは、180以上の国と地域でインターネットに接続できるeSIMのサービスです。

その他のeSIMサービスに比べてプランも豊富に用意されており、容量や滞在日数から選択できます。日数が細かく分かれていることで、自身の滞在日数にあったプランを選択し、コストを低く抑えることができます。ベースになる料金も大手のeSIMサービスの中では最安値クラスです。

インストールなどの設定に関しては、専用アプリを持っているサービスのため、QRコードを読み込む必要すらなく簡略化できます。

 

※WEBサイトからの申し込みの場合は必要

また、最大の特徴の1つとして「日本国内の企業であること」があげられます。運営会社である株式会社ビジョンは「グローバルWiFi」を展開する国内の東証プライム企業です。

そのため、カスタマーサポートも充実しており、365日24時間、日本語での対応が可能です。eSIMサービスを運営する多くの企業が外資系であり、日本語のサポートが弱いため、安心感もダントツです。

料金/容量

(アメリカ渡航の場合)

500MB/1日:3.00$

1GB/7日:4.50$

3GB/15日:10.5$

5GB/15日:14.0$

10GB/15日:24.0$

20GB/30日:41.5$

30GB/30日:57.5$

50GB/30日:88.0$

※国によって無制限プランあり

対応国数

180以上の国と地域

カスタマーセンター

<電話対応>

365日9:00-19:00(日本時間)

※日本語の対応可能

申し込みURL

https://world-esim.com/

 

airalo

出典:airalo

 

airaloはシンガポールの企業が運営しているサービスです。

日本ではあまり知られていないかもしれませんが、世界では比較的知名度が高いサービスです。WEBサイトは日本語対応しているので、申し込みは簡単です。

インストールなどの設定に関しても、専用アプリを持っているサービスのため、QRコードを読み込んでの設定はありません。

 

※WEBサイトからの申し込みの場合は必要

対応エリア数も非常に広く、日本人が行かないような国・エリアでも使用が可能となっています。

ただし、外資系の企業ですので、サポートは英語が基本となっており、機械翻訳での日本語対応のみとなっています。

どちらかといえば長期滞在者、及び渡航上級者向けのサービスといえるかもしれません。

 

料金/容量

(アメリカ渡航の場合)

1GB/7日:4.50$

2GB/15日:8.00$

3GB/30日:11.00$

5GB/30日:16.00$

10GB/30日:26.00$

20GB/30日:42.00$

※国によって無制限プランあり

対応国数

200以上の国と地域

カスタマーセンター

<電話・WEBサイトにてチャット対応>

機械翻訳で日本語対応

申し込みURL

https://www.airalo.com/

 

Maya Mobile

出典:Maya Mobile

 

Maya Mobileは、アメリカ合衆国の企業が運営しています。

プランが少ないため、例にあげているアメリカだと、5日プランしかありません。5日ずつで買い足す必要があります。

また、専用アプリがないため、QRコードでのインストールが必須となってきます。前述の2つのサービスに比べて、全体的に少し手間が増えるかもしれません。

しかしながら、アジアを周遊(アジア内の複数カ国で利用)できるプランなどもあるので、複数カ国滞在予定のある渡航者にはオススメです。

サポートに関しては、やはり外資系企業ということもあり、日本語に対応していません。チャット機能も英語のみとなっているため、英語の苦手な方には少し大変かもしれません。

料金/容量

(アメリカ渡航の場合)

3GB/5日:8.00$

5GB/5日:10.00$

10GB/5日:17.00$

20GB/5日:24.00$

※国によって無制限プランあり

対応国数

194以上の国と地域

カスタマーセンター

<電話・WEBサイトにてチャット対応>

英語のみ

申し込みURL

https://maya.net/

※日本円は、執筆時点(2023年11月13日)の1ドル約151.7円で計算

 

海外旅行でeSIMを使用する際の注意点

海外旅行でeSIMを使用する際には、大きく分けて2つの注意点があります。

 

【海外旅行でeSIMを使用する際の注意点】

  • データ通信量の管理
  • セキュリティ対策

これらについて、どのような点に注意が必要なのか、さらに具体的な対策方法を解説していきます。eSIMの利用で必要以上にお金がかからないよう、また安全に端末を使用できるように、注意点を参考にしてください。

 

データ通信量の管理

eSIMはデータ量によりプランが決められており、上限に達すると追加でプランの購入が必要です。

どのくらいデータ通信を使用して、残りどの程度なのかは、利用しているeSIM会社の専用アプリで確認できることも多くなっています。

例えば「ストリーミング再生で映画や動画を観ている」「アプリ通話をし続けている」などは、データ通信を多く消費する可能性があります。

 

関連記事:よく使うスマホアプリの通信量は?1GBでできること

 

データ通信が必要なアプリはこまめに切る、移動中やホテルに戻った時に観たい・聴きたいようなものはあらかじめダウンロードしておくなどの工夫で、通信量を抑えられるでしょう。

 

セキュリティ対策

海外旅行中のeSIMのデータ通信量を抑えるために、ホテルや空港などのフリーWiFiを利用しようと考える方も多いでしょう。

しかし、パスワードが不要なWiFiや、多くの人が同時に接続するフリーWiFiは、セキュリティの危険性なども考えられます。場合によっては、クレジットカード情報やインターネット銀行の口座情報が抜き取られたり、大きな被害を受けることもあります。

 

これらの対策方法としては「多くの人が共有するフリーWiFiは利用しない」ことが挙げられます。

eSIMの追加購入などで、インターネット環境が必要になることもあります。出どころが明確でパスワードが必要になるような、信頼できるWiFiのみ使用することをオススメします。

 

eSIMの設定方法

eSIMの細かな設定方法は、利用するサービスや使用している端末により異なります。そのため、全体に共通するような大まかな設定の流れを解説していきましょう。

手順は大きく分けて3段階あります。

 

【eSIMの設定方法(WEBサイトから)】

1.WEBサイトを表示し、eSIMのサービスを決めて申し込む

2.端末に送られてくるQRコード読み取り、またはコードを入力してインストール(アクティベート)する

3.現地到着後、端末の設定画面からデータ通信の回線を切り替える

 

【eSIMの設定方法(専用アプリから)】

1.WEBサイトを立ち上げ、eSIMのサービスを決めて申し込む

2.アプリ上にインストール画面が表示されるので、それをタップする

3.現地到着後、端末の設定画面からデータ通信の回線を切り替える

 

申し込みは公式サイトを通じて行うこと、また回線のインストール(アクティベート)にはインターネット環境が必要です。そのため、現地についてからでもWiFi環境があれば申し込みから開通まで行えるため、空港のWiFiなどを使用しての手続きは可能です。

ただし、申し込みはクレジットカード決済がほとんどになりますので、前述したようにセキュリティの観点からも、できるだけフリーWiFiなどの公衆無線は避けて利用するのが望ましいでしょう。

 

また、WEBサイトからの申し込みの場合、インストール(アクティベート)時にQRコードを読み込んで設定するため、インストールしたい端末とは別にQRコードを表示させる必要があります。日本にいる間に申し込みとインストールは済ませておくか、アプリを持つサービスで利用する方が、現地についてからよりスムーズでしょう。

 

eSIMを申し込む前に必ず確認したいポイント

eSIMを利用するために事前に必ずチェックしておきたいポイントがあります。チェックポイントは以下の2点です。

 

  • 利用している端末(デバイス)がeSIM対応か
  • SIMロックが解除されているか

 

eSIMに対応していないデバイスでは、当たり前ですがeSIMは使えません。自身が使っているデバイスがeSIM対応の機種であるかどうかの確認が必要です。

eSIMに対応していることが分かったら、SIMロックの解除ができているか確認しましょう。古いスマートフォンなどでは、日本国内キャリア(docomo、au、softbank)の回線しか使えないよう、SIMロックされている場合があります。eSIMを使用するために、普段使用しているキャリアに依頼して「SIMロック解除」を行いましょう。

昨今ではSIMロックフリーの端末も多く販売されており、国内キャリアの回線を使用していてもロックされていない状態の場合もあるので、ご自身の端末の状況を確認しておきましょう。

 

関連記事:eSIMの対応機種一覧!iPhone・Androidそれぞれの対応機種まとめ

 

まとめ

eSIMはオンライン上で購入から設定まですべて完結できるという特徴から、海外旅行でもスムーズにデータ通信の利用が可能です。

また、従来のSIMカードで懸念されていたSIMカード紛失の心配がなくなる・事前準備の手間などがなくなるなどが、大きなメリットとなります。

それぞれ通信速度やサポート体制・費用・通信カバーしている国などが異なり、ご紹介したeSIMは、設定や利用方法のわかりやすさ・費用・通信速度などの観点から、オススメできるサービスです。

設定方法なども参考にしていただき、海外旅行先でスムーズにeSIMが使えるようにお役立てください。

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