公開日 2022.08.10
最終更新日 2023.09.13

5G通信とは|4Gとの違いなどの特徴や対応エリアについてわかりやすく解説!
目次
2020年頃からサービスが開始され始めた「5G通信」は、従来の4Gを大幅に上回る性能を持つ通信規格です。5Gが開始されたことで、従来以上の速度で通信ができるようになり、動画視聴や大容量ファイルなどのやりとりが非常に楽になりました。
とはいえ、実際に私たちの生活において現時点では、大きく実感できるほど5Gの性能は肌身で感じられてはいないかと思います。そこで当記事では、5G通信の基本情報やメリットなどを取り上げることで、今後5Gが与えるであろう通信への影響を解説します。
また、5Gを最大限利用できるおすすめのWiFiもご紹介しています。
※本記事は、記事に記載の事業主の広告を含んでいます。
※本記事の作成は当社自身がその判断により行っており、当該事業主の意向が反映されることはありません。
5G通信とは

5G とは「5th Generation」の略で第5世代移動通信システムとも呼ばれている最新の通信規格です。従来の4Gと比べて性能が大幅に向上しており、以下で示す3つの特徴があります。
- 高速大容量
- 超低遅延
- 多数同時接続
これらの特徴があることによって、通信業界にとどまらず、医療や自動車、アミューズといった様々な業界に好影響を与えると期待されています。5Gを利用すれば、オンラインゲームや動画視聴も快適になるでしょう。
5Gのメリット
5Gの性能は非常に優れているため、様々なメリットがあります。以下は5Gが持つ様々なメリットの中でも、特に今後注目しておくべき4種類です。
【5Gのメリット】
- 超光速通信が可能になる
5Gは4Gの約20~100倍の速度で通信できるため、動画のダウンロードなどのスピードが大幅に向上します。これにより、膨大な通信量を必要とするVRやARサービスなどが実現して、さまざまな分野に影響を与えるでしょう。
- 低遅延で同時接続が可能になる
低遅延で同時接続が実現する5Gなら、自動車の自動運転システムに役立ちます。通信のラグが少なくなればなるほど、自動運転の性能が高まりって安全性の高い車が開発されるでしょう。
- コンテンツの質が高まる
VRやARもそうですが、オンラインゲームなど動的なコンテンツの質の向上が期待されます。VRを使ったライブ配信や、FPSなどのオンラインゲームはリアルタイムの通信が求められ、そのラグが少なくなるほどコンテンツの質が高まります。
- IoT技術へ応用できる
モノとインターネットを繋ぐIoTという技術に5Gは大きな影響を与えるとされています。スマホから自宅のエアコンを付ける、洗濯機を回す、などの機能が発展していき、私生活の利便性をさらに向上させていくでしょう。
5Gのデメリット
5Gのメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。
- セキュリティのリスクが高まる
5Gのように通信技術が向上すればするほど、それを悪用する人たちも増えてきます。技術が向上するほどサイバー攻撃などの質が高まり、データ流出や情報漏洩が懸念されます。
- 5G対応端末が必要になる
5Gに対応した端末でないと5Gが利用できないため、従来の4Gのみ対応機種では新たに端末を入手する必要があります。新たに端末を入手するにはコストがかかり、利用者の負担が増える可能性があるでしょう。
- 通信料金が高くなる
5Gを利用するには4Gを利用するよりも料金が高くなります。5Gのサービス開始時期よりは料金が安くなってきてはいるものの、普及が全国に拡がりきるまではやや割高な料金が続くことが予測されます。
利便性が向上する裏には、上記のようなデメリットもあります。インターネットの性能が高まるにつれて、我々自身も5Gの詳細をしっかりと把握しておくことが大切になってくるでしょう。
5Gと4Gの違いは「通信速度」

5Gと4Gにおける、大きな違いは「通信速度」です。4Gは下りの最大速度が1Gbpsだったのに対して、5Gは10〜20Gbpsと、10倍以上の速度で通信が行えます。通信速度が速くなることで、データのダウンロードや、webサイトの表示が従来よりも格段に早くなることを実感できるでしょう。
また、低遅延も5Gで大きく変化した点で、4Gは遅延速度が0.01秒だったのに対して、5Gでは0.001秒の遅延と大幅に向上しています。遅延が抑えられるほど、オンラインゲームなどのラグが発生しにくくなり、より質の高いコンテンツが楽しめるようになるでしょう。
【5Gと4Gの通信速度の違い】
4G
5G
最大通信速度
下り最大1Gbps
下り最大10~20Gbps
通信遅延
0.01秒(10ms)
0.001秒(1ms)
周波数帯域
800MHz
900MHz
2.0GHz
3.5GHz
3.5GHz
4.5GHz
28GHz
5Gによって実現できること

5Gが利用できるようになると、4Gではできなかった様々なサービスやコンテンツの実現が期待されています。具体的には以下のようなものが実現すると言われています。
【5Gによって実現できること】
- VR、AR、MRの普及・進化
高速・大容量通信と低遅延を利用すれば、VR、AR、MRの質がさらに向上して、普及スピードを早めるとされています。仮想世界の質を高めることで、現実世界と仮想世界を合わせたテクノロジーが生まれ、医療や技術開発、マーケティングなど様々な分野に利用されるでしょう。
- スマートオフィス
高速通信・低遅延を利用すれば、テレビ電話やVR会議などの質が向上して、実際に合わなくても職場の人とのコミュニケーションが補えるようになるでしょう。これにより、時短勤務や働く環境の改善が行われ、働き方改革が実現する期待がされています。
- スマートホーム
IoTと呼ばれる、モノとインターネットを繋ぐ技術によって、自宅の利便性を大幅に向上するとされています。洗濯機やエアコンなどをデバイス化してスマホと連携させることで、外出先でも家電を操作して利便性を高められるでしょう。
- 遠隔医療
高速通信・低遅延を活かして医療機器をリモートで操作すれば、地方の人出が少ない場所でも診療や処置が行えると期待されています。人の命に関わる部分であるため、より高度な技術で信頼性が必要になりますが、5Gの普及によって医療格差はかなり埋められるのではないでしょうか。
- 4K・8K映像
4K・8K映像は大容量の通信が必要になるため、通信技術が発展することで実現します。5Gが普及することによって、各家庭でも4K・8K映像が利用できるようになり、自宅からでもスポーツやライブなどの会場にいるかのような映像が味わえるようになることが期待されています。
5G普及の現状

日本は5Gのサービスが2020年3月頃から開始されましたが、アメリカや韓国では2019年4月ごろから開始されており、他国と比べるとやや遅めのスタートとなっています。では、現時点で日本では5Gがどのくらい普及しているのでしょうか?
2022年3月の時点で、日本の5Gは「人口カバー率」が約30%と言われています。人工カバー率とは全国を500m四方で区切って、5Gの使用者が半分以上をカバーしていれば100%、半分未満なら0%として算出する数値のことです。
つまり、人口カバー率30%は現時点で地方など人口が少ない地域まで浸透していないことを意味しています。政府も2023年度末には95%以上を目指すとしており、5Gの普及は国全体で急がれている要件であると言えるでしょう。
5Gを利用するために必要なこと
5Gが十分に普及しているとは言えない現状で、自身が5Gを利用するためには以下で示す3つの項目を満たす必要があります。
- 5G対応エリア
- 5G対応端末
- 5G利用可能プランへの加入
まず初めに確認しておかなくてはいけないのは「対応エリア」です。自身が利用するエリアが5G対応でなければ、5G対応端末を購入しても全く意味がありません。対応エリアはキャリアごとに違ってくるため、利用予定のキャリアのサイトでエリア確認を行ってみましょう。
エリアが対応していることが確認できたら、5G対応の通信端末と、それを利用するためのプランに加入しましょう。そうすれば、通信端末で5Gが利用可能です。
現在の5G対応エリア
5Gは現時点(2022年8月)で都市部などの人口が集まりやすいエリアまでしか対応しておらず、政府は2023年度末を目安に基地局の整備を進めている最中です。5G対応エリアは、各キャリアのサイトから確認できます。
スマホで5Gを利用しようとしている人は難しいですが、モバイルWiFiなどで5Gを利用しようとしている場合は、無料のルーター貸し出しサービスがおすすめです。例えばUQ WiMAXでは「Try WiMAX」というWiFiの無料お試しサービスを行なっています。Try WiMAXを利用すれば端末が送られてきて、実際に自分の利用範囲で5G回線が利用できるかの確認が可能です。
5G対応のおすすめWiFiを紹介!

5Gを利用したい場合は、5G対応のスマートフォンや通信端末があれば利用できますが、当記事ではその中でもモバイルWiFiとホームルーターの2種類をご紹介します。5Gの回線を確保したい方は導入を検討してみてください。
【5Gを利用するためにおすすめの通信端末】
- 5G対応のモバイルWiFi
- 5G対応のホームルーター
外出先で5Gを利用したい場合はモバイルWiFi、自宅でのみ使用したい場合はホームルーターがおすすめです。
5G対応のモバイルWiFiおすすめ3選
5G回線を利用できる、おすすめのモバイルWiFiは以下の3種類です。
【5G対応のおすすめモバイルWiFi】
プロバイダ名
Broad WiMAX
NTT Docomo
Vision WiMAX
端末名
Speed Wi-Fi 5G X11
Wi-Fi STATION
SH-52B
Galaxy 5G Mobile WiFi
月額料金
初月1,397円
2か月目以降3,883~4,070円
7,315円
初月2,970円
1~24か月目4,103円
25か月目~4,785円
データ容量
無制限
(一部制限あり)
無制限
(一部制限あり)
無制限
(一部制限あり)
通信速度
下り2.7Gbps
上り183Mbps
下り4.2Gbps
上り480Mbps
下り2.2Gbps
上り183Mbps
利用回線
au5G
WiMAX2+
au4G LTE
ドコモ5G
4G LTE
au5G
WiMAX2+
au4G LTE
モバイルWiFiを利用するのであれば、WiMAXの端末を利用するのが一番おすすめです。WiMAXであれば5Gを利用している際の通信速度が最大で2.2〜2.7Gbpsで不便なく利用できるスペックで、料金も4,000円付近で抑えられるためコスト的にも導入しやすいでしょう。
より早い通信速度を求めるなら「Galaxy 5G Mobile WiFi」料金を抑えて早い通信速度を求めるなら「Speed Wi-Fi 5G X11」がおすすめです。
WiMAX以外のおすすめではドコモのSH-52Bという端末があり、この端末は下りの最大速度が4.2GbpsとモバイルWiFiの中でもトップクラスの通信速度を誇ります。そのため、オンラインゲームなどの大容量を必要とするコンテンツでも、十分に満足できる通信が行えるでしょう。ただ、月額料金が7,315円と割高なため、WiMAXの端末と比べると導入ハードルが高いのが難点です。
5G対応のホームルーターおすすめ3選
5G回線を利用できる、おすすめのホームルーターは以下の3種類です。
【5G対応のおすすめホームルーター】
プロバイダ名
Broad WiMAX
GMOとくとくBB
端末名
Speed Wi-Fi
HOME 5G L11
Speed Wi-Fi
HOME 5G L12
Home 5G
通常月額料金
初月1,397円
2カ月目以降3,883円
初月2,970円
1~24か月目4,103円
25か月目~4,785円
4,950円
データ容量
無制限
(一部制限あり)
無制限
(一部制限あり)
無制限
(一部制限あり)
通信速度
下り2.7Gbps
上り183Mbps
下り2.7Gbps
上り183Mbps
下り4.2Gbps
上り218Mbps
利用回線
au5G
WiMAX2+
au4G LTE
au5G
WiMAX2+
au4G LTE
docomo5G
docomo4G LTE
サイズ
W70×H182×D124㎜
W101×H179×D99mm
W95×H170×D95mm
モバイルWiFiと同様にホームルーターもWiMAXの端末が一番おすすめです。性能だけで言えば、とくとくBBが提供する「Home 5G」が一番優秀ですが、費用が割高になりやすいため、ドコモのスマホを利用しているユーザーでない限りはコスト的におすすめできません。ですが、性能を重視するのであればHOME 5Gが最もおすすめと言えるでしょう。
WiMAXの端末を利用するのであれば「Speed Wi-Fi HOME5G L11」か「Speed Wi-Fi HOME5G L12」がおすすめです。どちらも下りの最大速度は2.7Gbpsで性能的に差はありませんが、利用するプロバイダによって料金が違ってきます。コストを低く抑えたいならBroad WiMAXで契約するのが良いでしょう。
まとめ
5G通信とは2020頃からサービスが開始された、最新の通信規格のことです。5Gは「高速大容量」「超低遅延」「多数同時接続」が特徴で、VRやIoT技術など様々な分野に影響を与えています。
我々が5Gを一番身近に感じられるのは「スマホ」や「WiFi」などの通信分野です。5Gがスマホで利用できるようになれば、動画視聴で画質が大幅に向上するだけでなく、ダウンロードが間に合わずに動画が途切れるといった問題も発生しにくくなるでしょう。オンラインゲームなどのコンテンツも同様で、回線が早ければコンテンツの質が大幅に向上してより満足度の高いエンターテイメントが楽しめるようになります。
5Gを体感したい方は、まずはスマホやモバイルWiFi・ホームルーターなどから始めてみることをおすすめします。
2020年頃からサービスが開始され始めた「5G通信」は、従来の4Gを大幅に上回る性能を持つ通信規格です。5Gが開始されたことで、従来以上の速度で通信ができるようになり、動画視聴や大容量ファイルなどのやりとりが非常に楽になりました。
とはいえ、実際に私たちの生活において現時点では、大きく実感できるほど5Gの性能は肌身で感じられてはいないかと思います。そこで当記事では、5G通信の基本情報やメリットなどを取り上げることで、今後5Gが与えるであろう通信への影響を解説します。
また、5Gを最大限利用できるおすすめのWiFiもご紹介しています。
※本記事は、記事に記載の事業主の広告を含んでいます。
※本記事の作成は当社自身がその判断により行っており、当該事業主の意向が反映されることはありません。
5G通信とは
5G とは「5th Generation」の略で第5世代移動通信システムとも呼ばれている最新の通信規格です。従来の4Gと比べて性能が大幅に向上しており、以下で示す3つの特徴があります。
- 高速大容量
- 超低遅延
- 多数同時接続
これらの特徴があることによって、通信業界にとどまらず、医療や自動車、アミューズといった様々な業界に好影響を与えると期待されています。5Gを利用すれば、オンラインゲームや動画視聴も快適になるでしょう。
5Gのメリット
5Gの性能は非常に優れているため、様々なメリットがあります。以下は5Gが持つ様々なメリットの中でも、特に今後注目しておくべき4種類です。
【5Gのメリット】
- 超光速通信が可能になる
5Gは4Gの約20~100倍の速度で通信できるため、動画のダウンロードなどのスピードが大幅に向上します。これにより、膨大な通信量を必要とするVRやARサービスなどが実現して、さまざまな分野に影響を与えるでしょう。
- 低遅延で同時接続が可能になる
低遅延で同時接続が実現する5Gなら、自動車の自動運転システムに役立ちます。通信のラグが少なくなればなるほど、自動運転の性能が高まりって安全性の高い車が開発されるでしょう。
- コンテンツの質が高まる
VRやARもそうですが、オンラインゲームなど動的なコンテンツの質の向上が期待されます。VRを使ったライブ配信や、FPSなどのオンラインゲームはリアルタイムの通信が求められ、そのラグが少なくなるほどコンテンツの質が高まります。
- IoT技術へ応用できる
モノとインターネットを繋ぐIoTという技術に5Gは大きな影響を与えるとされています。スマホから自宅のエアコンを付ける、洗濯機を回す、などの機能が発展していき、私生活の利便性をさらに向上させていくでしょう。
5Gのデメリット
5Gのメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。
- セキュリティのリスクが高まる
5Gのように通信技術が向上すればするほど、それを悪用する人たちも増えてきます。技術が向上するほどサイバー攻撃などの質が高まり、データ流出や情報漏洩が懸念されます。
- 5G対応端末が必要になる
5Gに対応した端末でないと5Gが利用できないため、従来の4Gのみ対応機種では新たに端末を入手する必要があります。新たに端末を入手するにはコストがかかり、利用者の負担が増える可能性があるでしょう。
- 通信料金が高くなる
5Gを利用するには4Gを利用するよりも料金が高くなります。5Gのサービス開始時期よりは料金が安くなってきてはいるものの、普及が全国に拡がりきるまではやや割高な料金が続くことが予測されます。
利便性が向上する裏には、上記のようなデメリットもあります。インターネットの性能が高まるにつれて、我々自身も5Gの詳細をしっかりと把握しておくことが大切になってくるでしょう。
5Gと4Gの違いは「通信速度」
5Gと4Gにおける、大きな違いは「通信速度」です。4Gは下りの最大速度が1Gbpsだったのに対して、5Gは10〜20Gbpsと、10倍以上の速度で通信が行えます。通信速度が速くなることで、データのダウンロードや、webサイトの表示が従来よりも格段に早くなることを実感できるでしょう。
また、低遅延も5Gで大きく変化した点で、4Gは遅延速度が0.01秒だったのに対して、5Gでは0.001秒の遅延と大幅に向上しています。遅延が抑えられるほど、オンラインゲームなどのラグが発生しにくくなり、より質の高いコンテンツが楽しめるようになるでしょう。
【5Gと4Gの通信速度の違い】
4G |
5G |
|
最大通信速度 |
下り最大1Gbps |
下り最大10~20Gbps |
通信遅延 |
0.01秒(10ms) |
0.001秒(1ms) |
周波数帯域 |
800MHz 900MHz 2.0GHz 3.5GHz |
3.5GHz 4.5GHz 28GHz |
5Gによって実現できること
5Gが利用できるようになると、4Gではできなかった様々なサービスやコンテンツの実現が期待されています。具体的には以下のようなものが実現すると言われています。
【5Gによって実現できること】
- VR、AR、MRの普及・進化
高速・大容量通信と低遅延を利用すれば、VR、AR、MRの質がさらに向上して、普及スピードを早めるとされています。仮想世界の質を高めることで、現実世界と仮想世界を合わせたテクノロジーが生まれ、医療や技術開発、マーケティングなど様々な分野に利用されるでしょう。
- スマートオフィス
高速通信・低遅延を利用すれば、テレビ電話やVR会議などの質が向上して、実際に合わなくても職場の人とのコミュニケーションが補えるようになるでしょう。これにより、時短勤務や働く環境の改善が行われ、働き方改革が実現する期待がされています。
- スマートホーム
IoTと呼ばれる、モノとインターネットを繋ぐ技術によって、自宅の利便性を大幅に向上するとされています。洗濯機やエアコンなどをデバイス化してスマホと連携させることで、外出先でも家電を操作して利便性を高められるでしょう。
- 遠隔医療
高速通信・低遅延を活かして医療機器をリモートで操作すれば、地方の人出が少ない場所でも診療や処置が行えると期待されています。人の命に関わる部分であるため、より高度な技術で信頼性が必要になりますが、5Gの普及によって医療格差はかなり埋められるのではないでしょうか。
- 4K・8K映像
4K・8K映像は大容量の通信が必要になるため、通信技術が発展することで実現します。5Gが普及することによって、各家庭でも4K・8K映像が利用できるようになり、自宅からでもスポーツやライブなどの会場にいるかのような映像が味わえるようになることが期待されています。
5G普及の現状
日本は5Gのサービスが2020年3月頃から開始されましたが、アメリカや韓国では2019年4月ごろから開始されており、他国と比べるとやや遅めのスタートとなっています。では、現時点で日本では5Gがどのくらい普及しているのでしょうか?
2022年3月の時点で、日本の5Gは「人口カバー率」が約30%と言われています。人工カバー率とは全国を500m四方で区切って、5Gの使用者が半分以上をカバーしていれば100%、半分未満なら0%として算出する数値のことです。
つまり、人口カバー率30%は現時点で地方など人口が少ない地域まで浸透していないことを意味しています。政府も2023年度末には95%以上を目指すとしており、5Gの普及は国全体で急がれている要件であると言えるでしょう。
5Gを利用するために必要なこと
5Gが十分に普及しているとは言えない現状で、自身が5Gを利用するためには以下で示す3つの項目を満たす必要があります。
- 5G対応エリア
- 5G対応端末
- 5G利用可能プランへの加入
まず初めに確認しておかなくてはいけないのは「対応エリア」です。自身が利用するエリアが5G対応でなければ、5G対応端末を購入しても全く意味がありません。対応エリアはキャリアごとに違ってくるため、利用予定のキャリアのサイトでエリア確認を行ってみましょう。
エリアが対応していることが確認できたら、5G対応の通信端末と、それを利用するためのプランに加入しましょう。そうすれば、通信端末で5Gが利用可能です。
現在の5G対応エリア
5Gは現時点(2022年8月)で都市部などの人口が集まりやすいエリアまでしか対応しておらず、政府は2023年度末を目安に基地局の整備を進めている最中です。5G対応エリアは、各キャリアのサイトから確認できます。
スマホで5Gを利用しようとしている人は難しいですが、モバイルWiFiなどで5Gを利用しようとしている場合は、無料のルーター貸し出しサービスがおすすめです。例えばUQ WiMAXでは「Try WiMAX」というWiFiの無料お試しサービスを行なっています。Try WiMAXを利用すれば端末が送られてきて、実際に自分の利用範囲で5G回線が利用できるかの確認が可能です。
5G対応のおすすめWiFiを紹介!
5Gを利用したい場合は、5G対応のスマートフォンや通信端末があれば利用できますが、当記事ではその中でもモバイルWiFiとホームルーターの2種類をご紹介します。5Gの回線を確保したい方は導入を検討してみてください。
【5Gを利用するためにおすすめの通信端末】
- 5G対応のモバイルWiFi
- 5G対応のホームルーター
外出先で5Gを利用したい場合はモバイルWiFi、自宅でのみ使用したい場合はホームルーターがおすすめです。
5G対応のモバイルWiFiおすすめ3選
5G回線を利用できる、おすすめのモバイルWiFiは以下の3種類です。
【5G対応のおすすめモバイルWiFi】
プロバイダ名 |
Broad WiMAX | NTT Docomo | Vision WiMAX |
端末名 |
Speed Wi-Fi 5G X11 |
Wi-Fi STATION SH-52B |
Galaxy 5G Mobile WiFi |
月額料金 |
初月1,397円 2か月目以降3,883~4,070円 |
7,315円 |
初月2,970円 1~24か月目4,103円 25か月目~4,785円 |
データ容量 |
無制限 (一部制限あり) |
無制限 (一部制限あり) |
無制限 (一部制限あり) |
通信速度 |
下り2.7Gbps 上り183Mbps |
下り4.2Gbps 上り480Mbps |
下り2.2Gbps 上り183Mbps |
利用回線 |
au5G WiMAX2+ au4G LTE |
ドコモ5G 4G LTE |
au5G WiMAX2+ au4G LTE |
モバイルWiFiを利用するのであれば、WiMAXの端末を利用するのが一番おすすめです。WiMAXであれば5Gを利用している際の通信速度が最大で2.2〜2.7Gbpsで不便なく利用できるスペックで、料金も4,000円付近で抑えられるためコスト的にも導入しやすいでしょう。
より早い通信速度を求めるなら「Galaxy 5G Mobile WiFi」料金を抑えて早い通信速度を求めるなら「Speed Wi-Fi 5G X11」がおすすめです。
WiMAX以外のおすすめではドコモのSH-52Bという端末があり、この端末は下りの最大速度が4.2GbpsとモバイルWiFiの中でもトップクラスの通信速度を誇ります。そのため、オンラインゲームなどの大容量を必要とするコンテンツでも、十分に満足できる通信が行えるでしょう。ただ、月額料金が7,315円と割高なため、WiMAXの端末と比べると導入ハードルが高いのが難点です。
5G対応のホームルーターおすすめ3選
5G回線を利用できる、おすすめのホームルーターは以下の3種類です。
【5G対応のおすすめホームルーター】
プロバイダ名 |
Broad WiMAX | GMOとくとくBB | |
端末名 |
Speed Wi-Fi HOME 5G L11 |
Speed Wi-Fi HOME 5G L12 |
Home 5G |
通常月額料金 |
初月1,397円 2カ月目以降3,883円 |
初月2,970円 1~24か月目4,103円 25か月目~4,785円 |
4,950円 |
データ容量 |
無制限 (一部制限あり) |
無制限 (一部制限あり) |
無制限 (一部制限あり) |
通信速度 |
下り2.7Gbps 上り183Mbps |
下り2.7Gbps 上り183Mbps |
下り4.2Gbps 上り218Mbps |
利用回線 |
au5G WiMAX2+ au4G LTE |
au5G WiMAX2+ au4G LTE |
docomo5G docomo4G LTE |
サイズ |
W70×H182×D124㎜ |
W101×H179×D99mm |
W95×H170×D95mm |
モバイルWiFiと同様にホームルーターもWiMAXの端末が一番おすすめです。性能だけで言えば、とくとくBBが提供する「Home 5G」が一番優秀ですが、費用が割高になりやすいため、ドコモのスマホを利用しているユーザーでない限りはコスト的におすすめできません。ですが、性能を重視するのであればHOME 5Gが最もおすすめと言えるでしょう。
WiMAXの端末を利用するのであれば「Speed Wi-Fi HOME5G L11」か「Speed Wi-Fi HOME5G L12」がおすすめです。どちらも下りの最大速度は2.7Gbpsで性能的に差はありませんが、利用するプロバイダによって料金が違ってきます。コストを低く抑えたいならBroad WiMAXで契約するのが良いでしょう。
まとめ
5G通信とは2020頃からサービスが開始された、最新の通信規格のことです。5Gは「高速大容量」「超低遅延」「多数同時接続」が特徴で、VRやIoT技術など様々な分野に影響を与えています。
我々が5Gを一番身近に感じられるのは「スマホ」や「WiFi」などの通信分野です。5Gがスマホで利用できるようになれば、動画視聴で画質が大幅に向上するだけでなく、ダウンロードが間に合わずに動画が途切れるといった問題も発生しにくくなるでしょう。オンラインゲームなどのコンテンツも同様で、回線が早ければコンテンツの質が大幅に向上してより満足度の高いエンターテイメントが楽しめるようになります。
5Gを体感したい方は、まずはスマホやモバイルWiFi・ホームルーターなどから始めてみることをおすすめします。