公開日 2023.04.30
最終更新日 2023.09.13

eSIMとは|メリット・デメリットやSIMカードとの違いをわかりやすく解説!
目次
格安SIMやプリペイドSIMと並んで最近注目を集めている「eSIM」というサービスをご存じでしょうか。「eSIM」は格安SIMやプリペイドSIMのように差し替えが不要で、インターネット上で契約してしまえば即日から利用ができてしまいます。そんな便利な「eSIM」ですが、2021年ごろからサービスが開始されたばかりの新しいサービスであるため、どういった内容なのか知らない方も多いのではないでしょうか?
そこで当記事では「eSIM」の仕組みや利用するメリットなどをご紹介します。内容を参考に利用価値があるかどうかを確認してみてください。
※本記事は、記事に記載の事業主の広告を含んでいます。
※本記事の作成は当社自身がその判断により行っており、当該事業主の意向が反映されることはありません。
eSIMとは

eSIMとは、格安SIMやプリペイドSIMと類似したサービスのことで、SIMが端末内に組み込まれているタイプのことを指します。従来の様にSIMカードを差し込む必要が無いため、わざわざ抜き差しせずに利用できるといった特徴があります。
そのため、SIMカードを失くしてしまって端末の利用ができなくなるといったリスクがなくなり、通常契約のスマホを持つのと同じような感覚で利用できます。また、契約はインターネット上で行なうことができ、契約完了後からすぐにその端末を利用することができるため、従来のようにSIMカードを入手したりする手間を削減可能です。
eSIMの仕組み
eSIMはSIMカードが端末内に組み込まれているため、インターネット経由でSIMカードの契約を書き換えることで利用できる仕組みとなっています。この書き換えの工程が、従来のSIMカードの抜き差しと同様の工程に該当します。そのため、eSIMの場合は契約後SIMカードが届くのを待つ必要が無く、契約後即利用できるのが魅力の一つです。
また、スマホの種類によっては、通常のSIMカードと合わせてeSIMが組み込まれている端末もあります。この場合には通常のプランとは別でeSIMのプランを契約することができるため、同時に2つのSIMカードを利用可能です。
eSIMとSIMカードの違い
eSIMとSIMカードの違いを知ることで、eSIMの良さを正しく理解できます。今まで主流だったSIMカードに代わるサービスとして、利用価値はあるのかを以下で確認してみてください。
【eSIMとSIMカードの違い】
eSIM
SIMカード
使用方法
本体に内蔵
SIMカードを挿入
対応機種の多さ
少ない(最新機種にある)
多い
利用できるまでの時間
すぐに利用可能
郵送のため数日
eSIMはサービスとして誕生してからまだ日が浅いため、対応機種は少ない傾向にあります。ですが性能面は優れており「内蔵品なのでカードの抜き差し不要」「インターネットで契約後、即利用可能」といった特長があるため、今後さらに需要を高めていくことでしょう。
eSIMを利用するメリット

eSIMは従来のSIMカードに比べて優れた点が多いです。現在プリペイドSIMなどを利用する機会がある方は、以下のメリットを参考にeSIMを利用する価値があるかを検討材料として把握しておきましょう。
【eSIMを利用するメリット】
- SIMカードの差し替え・返却が不要
- オンライン手続きですぐに開通できる
- 複数のネットワーク利用が可能
SIMカードの差し替え・返却が不要
eSIMの最も大きなメリットとして挙げられるのが「SIMカードの差し替えが不要」という点です。SIMカードを差し替える必要が無いことにより、従来のようなSIMカードの返却も不要となるため、SIMカードによるサービスを利用するための手間が大幅に削減されるでしょう。
基本、プリペイドSIMのようなサービスは急に必要になることが多いため、そういった際に、購入にかかる手間や時間を削減できるのはeSIMの強みです。
オンライン手続きですぐに開通できる
eSIMは契約内容が決まっているSIMカードを購入するのではなく、インターネットで契約をしてそのプランがeSIMに反映される仕組みをしております。そのため、オンライン手続きが完了した後はすぐに利用することができるのが特徴です。
通常のSIMカードの場合は、契約後に郵送されてくるなど入手するまでにタイムラグがありますが、eSIMはそういった課題点を解決してくれるでしょう。契約後は即利用ができるので、利用開始まで待てない方ほどeSIMはおすすめです。
複数のネットワーク利用が可能
eSIMが搭載されている端末の中には「デュアルSIM」というeSIMとSIMカードを併用するタイプもあります。デュアルSIMの端末だと、eSIMのプランとSIMカードのプランを両方利用できるため、その数に応じてネットワークを自由に使い分けることが可能です。
これにより、電話番号や通信回線を別管理できるため、ビジネス用とプライベート用で分けるなど1台の端末で利用効率が大幅に向上します。
eSIMを利用するデメリット

eSIMには、利用効率が大幅に向上するメリットがある一方で、デメリットもあります。デメリットを把握しておかないと、導入後の満足度が高められない可能性があるため、利用価値を正しく認識するためにもメリットと合わせてデメリットも把握しておきましょう。
【eSIMを利用するデメリット】
- eSIM対応のスマホ・回線が必要
- 機種変更が面倒
eSIM対応のスマホ・回線が必要
eSIMは対応している端末でないと利用することができません。eSIMは2022年4月頃から開始した、まだ歴史の浅いサービスとなっているため、対応している端末は多くは無いです。ちなみに、現時点でeSIMに対応している端末は以下の通りです。
【eSIMに対応している端末】
iPhoneシリーズ
【デュアルeSIM対応機種】
- iPhone 13 Pro Max
- iPhone 13 Pro
- iPhone 13
- iPhone 13 mini
【デュアルeSIM非対応】
- iPhone 12 Pro Max
- iPhone 12 Pro
- iPhone 12
- iPhone 12 mini
- iPhone SE(第2世代)
- iPhone 11 Pro Max
- iPhone 11 Pro
- iPhone 11
- iPhone XS Max
- iPhone XS
- iPhone XR
Android
- AQUOS wish
- AQUOS zero6
- AQUOS sense6
- AQUOS sense4 lite
- Xperia 10 III Lite
- OPPO A55s 5G
- OPPO Find X3 Pro
- OPPO Reno5 A
- OPPO A73
- Galaxy Z Flip/Flip3 5G
- Galaxy Z Fold/Fold2/Fold3 5G
- Galaxy S21/S21+/S21 Ultra 5G
- Galaxy S20/S20+/S20 Ultra
- Galaxy Note20/Note20 Ultra
- Redmi Note 10T
- Google Pixel 6a
- Google Pixel 6/6 Pro
- Google Pixel 5a(5G)
- Google Pixel 5
- Google Pixel 4a(5G)
- Google Pixel 4a
- Google Pixel 4/4 XL
- HUAWEI P40
- HUAWEI P40 Pro 5G
- HUAWEI Mate 40 Pro
*全てデュアルeSIM非対応
*デュアルSIMはiPhoneシリーズにしか対応していないので注意してください。
※2023年4/30日現在
Androidの仕様変更により、現在Android端末ではワールドeSIMのご利用ができなくなっております。
再開時期は未定ですが、ご利用いただけるようになりましたら改めてWEBサイトにてお知らせいたします。
機種変更が面倒
端末の機種変更をする際、eSIMを使用している方はeSIMの再発行手続きも行う必要があります。SIMカードの場合は機種変更の際でもSIMカードの差し替えだけで済むのですが、eSIMは「差し替え」の手間を排除している分だけ逆に機種変更の手間を増やしてしまいます。
とはいえ、手間になるのは機種変更の時だけなので、その点さえ目をつむればメリットは十分に享受できるので、機種変更の手間だけを考えて考え直してしまうのは少しもったいないかもしれません。
通常のSIMカードの方が使いやすいという意見もある
キャリアによっては、物理的なSIMカードを挿しかえるより手間がかかりすぎる場合があります。場合によってはネット上ではなく、店舗に足を運んで手続きをしなくてはいけないケースもあるため、SIMカードを購入した方が手間は少ないと感じる方もいらっしゃるようです。
海外でSIMを利用することが多い方は、eSIMを利用することで得られるメリットがありますが、国内で利用するのであれば手間を踏まえた時に少しメリットを感じにくい課題が浮き彫りになるでしょう。
SIMを利用するよりもレンタルWiFiの方が料金を抑えやすい!
国内WiFiレンタル5年連続1位の「WiFiレンタルどっとこむ」がおすすめ。プリペイドSIMやeSIMの様に使用量を気にしなくてよい無制限プランもあります。
eSIMの使い方

eSIM対応の端末でeSIMを利用する方法・手順は以下の通りです。
【eSIMの使い方・手順】
1.必要なものを準備(eSIM対応のスマホ・本人確認書類・クレジットカード情報)
2.eSIMの利用手続きを行い、QRコードを表示(利用する端末で読み込める状態にしておく必要があります。別端末でQRコードを表示するか、紙にQRコードをプリント)
3.利用する端末でQRを読み込む
4.設定でモバイルデータ通信プランを追加して利用開始
eSIMを利用する手順はQRコードを発行して読み取るだけなので、比較的簡単です。読み取るQRコードを利用端末以外の画面、もしくは紙に表示する点は面倒ですが、それさえクリアできてしまえばすぐに利用できます。
ちなみに、eSIMは海外で利用するためのサービスを契約することもできます。利用手順も上記で説明した流れと類似しており、比較的簡単に利用できるため、渡航先でスマホを利用する方法を探している方はぜひ検討してみてください。
海外渡航者向けeSIM『海外での次世代通信:World eSIM』
eSIMに対応している主な通信会社
eSIMを検討している方は、対応している通信会社を知っておきましょう。
【eSIMに対応している主な通信会社】
大手キャリア
ドコモ
au
ソフトバンク
楽天モバイル
格安SIM
ahamo
UQモバイル
ワイモバイル
IIJmio(一部のみ)
LINEMO
格安SIMでもeSIMは対応しているので、料金を抑えるための方法としてもeSIMは効率よく活用できます。当記事では、格安SIMの中でもUQモバイルをおすすめしています。少しでもお得にeSIMを利用するためにも、ぜひ利用を検討してみてください。
eSIMに対応している主な機種
eSIMに対応している主な機種は以下の通りです。
【eSIMに対応している主な機種】
iPhone
iPhoneXS/XS Max/XR
iPhone11/11Pro/11Pro Max
iPhone12/12mini/12Pro/12Pro Max
iPhone13/13mini/13Pro/13Pro Max
iPhoneSE第2世代/第3世代
iPhone14/14Plus/14Pro/14Pro Max
Android
Xperia
Xperia 10 Ⅲ Lite、Xperia 1 Ⅳ
AQUOS
Sense6/zero6/wish
OPPO
A37/Reno5A/FineX3Pro/A55s5G
楽天モバイル端末
Mini/BIG/Hand5G/Hand/BIG s
iPhoneシリーズ、AndroidとeSIM対応機種は幅広くあります。eSIMはこれから発売される機種のほとんどに搭載されるようになってくるはずなので、eSIMの利用を希望する方は新しい機種か、上記で取り上げた対応機種を利用するようにしましょう。
eSIMとSIMとモバイルWiFiは結局どれがおすすめなの?
海外や旅行先へ行く際の通信手段には、eSIM、SIM、WiFiの3つがあります。結局のところ、どれを選ぶのが最適なのか分からない方も多いのではないでしょうか?
そこで以下では、それぞれのメリット・デメリットやどんな人におすすめなのかをまとめます。内容を参考に自身に合った通信手段を選んでみてください。
種類
特徴
メリット
デメリット
SIMカードの差し替え不要で、ネット上での申し込みによってすぐに利用可能。
- SIMカードの差し替えが不要
- ネット上で申し込みが完了する
- 対応機種がSIMカードと比べると少ない
- 端末変更の際の手続きが面倒
SIMカードを差し替えることで、カードに登録されたプランの分だけ通信ができる。
- eSIM対応の端末じゃなくても利用可能
- 差し替えが面倒
- コンビニによっては求めるプランが無い場合もある
端末を持ち歩くことで通信環境を確保できる。端末によっては充電機能などもついている。
- スマホの通信プランよりもお得に通信環境を確保できる
- 複数の端末に繋げられる
- 持ち運ぶ手間がある
- 充電が必要(充電が切れると使えない)
それぞれに良い面や悪い面があります。どの通信手段にすべきかは、自身が持っている端末や求めるプラン、対応エリアなど様々なので、現状を確認の上最適な手段を選択してください。
まとめ
eSIMとは、格安SIMやプリペイドSIMと類似したサービスのことで、SIMが端末内に組み込まれているタイプのことを指します。差し込みタイプと違って抜き差しの手間が無く、SIMカード購入後に郵送されてくるのを待つ必要もありません。そのため、利用開始までの期間が短く、必要なタイミングですぐに利用できるのが特徴です。
eSIMは2022年頃にサービスが開始されたため、現時点(2023年3月)では対応している機種があまり多くはありません。ですので、eSIMを利用したい方は対応機種・対応している通信会社を確認したうえで端末を購入するようにしましょう。
格安SIMやプリペイドSIMと並んで最近注目を集めている「eSIM」というサービスをご存じでしょうか。「eSIM」は格安SIMやプリペイドSIMのように差し替えが不要で、インターネット上で契約してしまえば即日から利用ができてしまいます。そんな便利な「eSIM」ですが、2021年ごろからサービスが開始されたばかりの新しいサービスであるため、どういった内容なのか知らない方も多いのではないでしょうか?
そこで当記事では「eSIM」の仕組みや利用するメリットなどをご紹介します。内容を参考に利用価値があるかどうかを確認してみてください。
※本記事は、記事に記載の事業主の広告を含んでいます。
※本記事の作成は当社自身がその判断により行っており、当該事業主の意向が反映されることはありません。
eSIMとは
eSIMとは、格安SIMやプリペイドSIMと類似したサービスのことで、SIMが端末内に組み込まれているタイプのことを指します。従来の様にSIMカードを差し込む必要が無いため、わざわざ抜き差しせずに利用できるといった特徴があります。
そのため、SIMカードを失くしてしまって端末の利用ができなくなるといったリスクがなくなり、通常契約のスマホを持つのと同じような感覚で利用できます。また、契約はインターネット上で行なうことができ、契約完了後からすぐにその端末を利用することができるため、従来のようにSIMカードを入手したりする手間を削減可能です。
eSIMの仕組み
eSIMはSIMカードが端末内に組み込まれているため、インターネット経由でSIMカードの契約を書き換えることで利用できる仕組みとなっています。この書き換えの工程が、従来のSIMカードの抜き差しと同様の工程に該当します。そのため、eSIMの場合は契約後SIMカードが届くのを待つ必要が無く、契約後即利用できるのが魅力の一つです。
また、スマホの種類によっては、通常のSIMカードと合わせてeSIMが組み込まれている端末もあります。この場合には通常のプランとは別でeSIMのプランを契約することができるため、同時に2つのSIMカードを利用可能です。
eSIMとSIMカードの違い
eSIMとSIMカードの違いを知ることで、eSIMの良さを正しく理解できます。今まで主流だったSIMカードに代わるサービスとして、利用価値はあるのかを以下で確認してみてください。
【eSIMとSIMカードの違い】
eSIM |
SIMカード |
|
使用方法 |
本体に内蔵 |
SIMカードを挿入 |
対応機種の多さ |
少ない(最新機種にある) |
多い |
利用できるまでの時間 |
すぐに利用可能 |
郵送のため数日 |
eSIMはサービスとして誕生してからまだ日が浅いため、対応機種は少ない傾向にあります。ですが性能面は優れており「内蔵品なのでカードの抜き差し不要」「インターネットで契約後、即利用可能」といった特長があるため、今後さらに需要を高めていくことでしょう。
eSIMを利用するメリット
eSIMは従来のSIMカードに比べて優れた点が多いです。現在プリペイドSIMなどを利用する機会がある方は、以下のメリットを参考にeSIMを利用する価値があるかを検討材料として把握しておきましょう。
【eSIMを利用するメリット】
- SIMカードの差し替え・返却が不要
- オンライン手続きですぐに開通できる
- 複数のネットワーク利用が可能
SIMカードの差し替え・返却が不要
eSIMの最も大きなメリットとして挙げられるのが「SIMカードの差し替えが不要」という点です。SIMカードを差し替える必要が無いことにより、従来のようなSIMカードの返却も不要となるため、SIMカードによるサービスを利用するための手間が大幅に削減されるでしょう。
基本、プリペイドSIMのようなサービスは急に必要になることが多いため、そういった際に、購入にかかる手間や時間を削減できるのはeSIMの強みです。
オンライン手続きですぐに開通できる
eSIMは契約内容が決まっているSIMカードを購入するのではなく、インターネットで契約をしてそのプランがeSIMに反映される仕組みをしております。そのため、オンライン手続きが完了した後はすぐに利用することができるのが特徴です。
通常のSIMカードの場合は、契約後に郵送されてくるなど入手するまでにタイムラグがありますが、eSIMはそういった課題点を解決してくれるでしょう。契約後は即利用ができるので、利用開始まで待てない方ほどeSIMはおすすめです。
複数のネットワーク利用が可能
eSIMが搭載されている端末の中には「デュアルSIM」というeSIMとSIMカードを併用するタイプもあります。デュアルSIMの端末だと、eSIMのプランとSIMカードのプランを両方利用できるため、その数に応じてネットワークを自由に使い分けることが可能です。
これにより、電話番号や通信回線を別管理できるため、ビジネス用とプライベート用で分けるなど1台の端末で利用効率が大幅に向上します。
eSIMを利用するデメリット
eSIMには、利用効率が大幅に向上するメリットがある一方で、デメリットもあります。デメリットを把握しておかないと、導入後の満足度が高められない可能性があるため、利用価値を正しく認識するためにもメリットと合わせてデメリットも把握しておきましょう。
【eSIMを利用するデメリット】
- eSIM対応のスマホ・回線が必要
- 機種変更が面倒
eSIM対応のスマホ・回線が必要
eSIMは対応している端末でないと利用することができません。eSIMは2022年4月頃から開始した、まだ歴史の浅いサービスとなっているため、対応している端末は多くは無いです。ちなみに、現時点でeSIMに対応している端末は以下の通りです。
【eSIMに対応している端末】
iPhoneシリーズ |
【デュアルeSIM対応機種】
【デュアルeSIM非対応】
|
Android |
*全てデュアルeSIM非対応 |
*デュアルSIMはiPhoneシリーズにしか対応していないので注意してください。
※2023年4/30日現在
Androidの仕様変更により、現在Android端末ではワールドeSIMのご利用ができなくなっております。
再開時期は未定ですが、ご利用いただけるようになりましたら改めてWEBサイトにてお知らせいたします。
機種変更が面倒
端末の機種変更をする際、eSIMを使用している方はeSIMの再発行手続きも行う必要があります。SIMカードの場合は機種変更の際でもSIMカードの差し替えだけで済むのですが、eSIMは「差し替え」の手間を排除している分だけ逆に機種変更の手間を増やしてしまいます。
とはいえ、手間になるのは機種変更の時だけなので、その点さえ目をつむればメリットは十分に享受できるので、機種変更の手間だけを考えて考え直してしまうのは少しもったいないかもしれません。
通常のSIMカードの方が使いやすいという意見もある
キャリアによっては、物理的なSIMカードを挿しかえるより手間がかかりすぎる場合があります。場合によってはネット上ではなく、店舗に足を運んで手続きをしなくてはいけないケースもあるため、SIMカードを購入した方が手間は少ないと感じる方もいらっしゃるようです。
海外でSIMを利用することが多い方は、eSIMを利用することで得られるメリットがありますが、国内で利用するのであれば手間を踏まえた時に少しメリットを感じにくい課題が浮き彫りになるでしょう。
SIMを利用するよりもレンタルWiFiの方が料金を抑えやすい!
国内WiFiレンタル5年連続1位の「WiFiレンタルどっとこむ」がおすすめ。プリペイドSIMやeSIMの様に使用量を気にしなくてよい無制限プランもあります。
eSIMの使い方
eSIM対応の端末でeSIMを利用する方法・手順は以下の通りです。
【eSIMの使い方・手順】
1.必要なものを準備(eSIM対応のスマホ・本人確認書類・クレジットカード情報)
2.eSIMの利用手続きを行い、QRコードを表示(利用する端末で読み込める状態にしておく必要があります。別端末でQRコードを表示するか、紙にQRコードをプリント)
3.利用する端末でQRを読み込む
4.設定でモバイルデータ通信プランを追加して利用開始
eSIMを利用する手順はQRコードを発行して読み取るだけなので、比較的簡単です。読み取るQRコードを利用端末以外の画面、もしくは紙に表示する点は面倒ですが、それさえクリアできてしまえばすぐに利用できます。
ちなみに、eSIMは海外で利用するためのサービスを契約することもできます。利用手順も上記で説明した流れと類似しており、比較的簡単に利用できるため、渡航先でスマホを利用する方法を探している方はぜひ検討してみてください。
海外渡航者向けeSIM『海外での次世代通信:World eSIM』
eSIMに対応している主な通信会社
eSIMを検討している方は、対応している通信会社を知っておきましょう。
【eSIMに対応している主な通信会社】
大手キャリア |
ドコモ |
au |
|
ソフトバンク |
|
楽天モバイル |
|
格安SIM |
ahamo |
UQモバイル |
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ワイモバイル |
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IIJmio(一部のみ) |
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LINEMO |
格安SIMでもeSIMは対応しているので、料金を抑えるための方法としてもeSIMは効率よく活用できます。当記事では、格安SIMの中でもUQモバイルをおすすめしています。少しでもお得にeSIMを利用するためにも、ぜひ利用を検討してみてください。
eSIMに対応している主な機種
eSIMに対応している主な機種は以下の通りです。
【eSIMに対応している主な機種】
iPhone |
iPhoneXS/XS Max/XR |
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iPhone11/11Pro/11Pro Max |
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iPhone12/12mini/12Pro/12Pro Max |
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iPhone13/13mini/13Pro/13Pro Max |
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iPhoneSE第2世代/第3世代 |
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iPhone14/14Plus/14Pro/14Pro Max |
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Android |
Xperia |
Xperia 10 Ⅲ Lite、Xperia 1 Ⅳ |
AQUOS |
Sense6/zero6/wish |
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OPPO |
A37/Reno5A/FineX3Pro/A55s5G |
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楽天モバイル端末 |
Mini/BIG/Hand5G/Hand/BIG s |
iPhoneシリーズ、AndroidとeSIM対応機種は幅広くあります。eSIMはこれから発売される機種のほとんどに搭載されるようになってくるはずなので、eSIMの利用を希望する方は新しい機種か、上記で取り上げた対応機種を利用するようにしましょう。
eSIMとSIMとモバイルWiFiは結局どれがおすすめなの?
海外や旅行先へ行く際の通信手段には、eSIM、SIM、WiFiの3つがあります。結局のところ、どれを選ぶのが最適なのか分からない方も多いのではないでしょうか?
そこで以下では、それぞれのメリット・デメリットやどんな人におすすめなのかをまとめます。内容を参考に自身に合った通信手段を選んでみてください。
種類 |
特徴 |
メリット |
デメリット |
SIMカードの差し替え不要で、ネット上での申し込みによってすぐに利用可能。 |
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SIMカードを差し替えることで、カードに登録されたプランの分だけ通信ができる。 |
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端末を持ち歩くことで通信環境を確保できる。端末によっては充電機能などもついている。 |
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それぞれに良い面や悪い面があります。どの通信手段にすべきかは、自身が持っている端末や求めるプラン、対応エリアなど様々なので、現状を確認の上最適な手段を選択してください。
まとめ
eSIMとは、格安SIMやプリペイドSIMと類似したサービスのことで、SIMが端末内に組み込まれているタイプのことを指します。差し込みタイプと違って抜き差しの手間が無く、SIMカード購入後に郵送されてくるのを待つ必要もありません。そのため、利用開始までの期間が短く、必要なタイミングですぐに利用できるのが特徴です。
eSIMは2022年頃にサービスが開始されたため、現時点(2023年3月)では対応している機種があまり多くはありません。ですので、eSIMを利用したい方は対応機種・対応している通信会社を確認したうえで端末を購入するようにしましょう。