ポケット型WiFiの仕組みとは|メリット・デメリットやおすすめの使い道を紹介

2024年10月04日

ポケット型WiFiの仕組みとは|メリット・デメリットやおすすめの使い道を紹介

 

皆さんは「ポケット型WiFi」をお持ちでしょうか?インターネットを利用する人にとっては非常に便利なツールの1つであり、ポケット型WiFiルーターさえあれば、カフェや図書館など、外出先でも手軽に自分専用のインターネットを利用できます。

 

リモートワークや働く場所の自由化が増えている現代において、WiFiの需要も高まってきており、固定回線よりも持ち運べるWiFiルーターを選択する人も増えてきています。

 

本記事では、ポケット型WiFiの特徴とメリット・デメリットについて解説します。利用するかどうかの参考にしてみてください。

 

※本記事は、記事に記載の事業主の広告を含んでいます。
※本記事の作成は当社自身がその判断により行っており、当該事業主の意向が反映されることはありません。

 

【わかりやすく解説】ポケット型WiFiとは?

「ポケット型WiFi」「モバイルWiFi」など、さまざまな呼称がありますが、総じて持ち運び可能な小型のWiFiルーターのことを指す用語となります。

※ここでは「ポケット型WiFi」で統一します。

 

通常、自宅などでインターネットを接続する際、光回線などの固定回線(有線)を利用されている方は、LANケーブルを端末に挿して、インターネットに接続しているかと思います。LANケーブルは当然ながら有線なので、そのケーブルが届く範囲でしか端末を利用する(インターネットに接続する)ことができません。

 

その点、ポケット型WiFiはインターネットへの接続を無線で行うため、無線が届く、電波をキャッチできる範囲であれば場所を問わず利用ができます。LANケーブルを引き入れる工事をする必要もなく、端末自身がスマホと同じ様に電波をキャッチ・中継して、別端末に向けて電波を飛ばすことで、インターネットに接続するため、受け取って電源をONにするだけで、即日利用ができます。

 

また、配線の必要がないため、自宅の中・外出先など、どこにいても利用できるため、普段から複数の端末をいろいろなところで利用する方には、非常におすすめのインターネットツールです。

 

 

ポケット型WiFiの特徴

ポケット型WiFiの特徴は以下です。

 

【ポケット型WiFiの特徴】

 

・小型で持ち運びしやすい

ポケット型WiFiのサイズ感は、概ねW100×H70×D15mmのものが多く、手のひらに収まる程度です。呼称のとおり、ポケットに入るサイズです。カバンに入れておくも良し、軽くて小さいので邪魔にならず、お手軽に持ち運べます。

 

・無線で接続可能

ポケット型WiFiはWiFiを繋ぐための電波をキャッチしてくれるルーターとなります。スマホのように外で持ち歩いても自由にインターネットに接続でき、複数の端末にも接続が可能です。例えば、子供のために、子供部屋にわざわざ工事をしてインターネットのLANケーブルを引き入れるなど、環境を整える必要もありません。

 

・高速通信(4GLTE・5Gなど)も可能

PlayStationやニンテンドーSwitchなどでオンラインゲームを行う際にも、利用が可能です。ただし、端末や回線の種類によっては速度が足りないなどのケースもありえますので、事前に確認をするようにしましょう。くわえて、先述のように、無線でのインターネット接続となりますので、設置場所(コンクリートが厚い・シャッター付きの家など)によっては電波をキャッチできない・しづらいケースもあります。この場合、充分な回線速度が出なくなったりもしますので、事前にレンタルなどで電波状況を試すのも、

有用な手段です。

 

ポケット型WiFiの使い道

ポケット型WiFiは、外出先での作業や、複数端末を接続できるなど、

利用できる場面は豊富です。

 

【ポケット型WiFiがあると便利なシチュエーション】

・外出先でインターネットを使用する場合(旅行や出張、入院まで)

旅行など、渋滞中に子供に動画を見せたり、入院時などで、

インターネットやWiFiが敷設されていない病室だった場合など。

 

・自宅にインターネット工事を行うまでの代替

光回線(固定回線)の敷設には、工事が伴います。申し込みから工事までの期間中、自宅にはインターネットがない状況となりますので、

この期間をポケット型WiFiルーターで補うことも可能です。

 

【インターネット通信以外の機能】

・クレードルを使用した有線LANの接続が可能

クレードルという、ポケット型WiFiを接続して使うスタンド型の拡張機器を利用すれば、有線でもインターネットに接続ができます。使用する端末にWiFi機能がない、

接続環境が悪い場合は有線の方が快適に利用可能です。

 

・モバイルバッテリーとして使用可能(一部の端末のみ)

充電機能がついているものもあり、スマホの充電が少なくなった際にはポケット型WiFiをモバイルバッテリーとして利用できます。

 

ポケット型WiFiの仕組みとは

ポケット型WiFi「ルーター」とは、文字どおりルーターになります。ルーターとは、ネットワーク間の接続をおこなう機器・機能の1つであり、複数の異なるネットワークの間に存在し、データを中継する機器です。

 

ポケット型WiFiは、このルーターの機能もかねており、スマホなどで利用する「移動体通信回線」と呼ばれる回線をキャッチし、それを中継して端末に電波をとばしています。簡単にいうと、空中に飛んでいるインターネット電波をキャッチして、利用したい端末につないでくれるということです。

 

「移動体通信回線」を利用するため、ポケット型WiFiは、契約する通信業者から支給される「SIMカード」を使用しないと、利用ができない仕組みとなっているため、ポケット型WiFiには必ずSIMカードが装着されています。

 

 

ポケット型WiFiは携帯電話と同じ回線を使用している

ポケット型WiFiは無数に飛んでいるインターネット回線からどれをキャッチしているのか?

 

ポケット型WiFiは、契約している通信キャリアの基地局から発せられる電波をキャッチします。主な通信キャリアはdocomo、Softbank、au、UQコミュニケーションズ(WiMAX)などがあり、それぞれ携帯電話の通信網(先述した移動体通信回線)

を提供もしている企業です。

 

つまり、多くのポケット型WiFiが携帯電話と同じ回線、もしくは同じキャリアから提供されている通信網をキャッチしてインターネットに接続しています。

 

【移動体回線を持つ通信キャリア】

・docomo 

・softbank

・au

・楽天

・UQ WiMAX

 

通信事業者によって使用している電波の周波数や基地局の数が異なるため、ポケット型WiFiを契約する際は通信事業者によって通信の質(通信速度や対応エリア)が

異なることを覚えておきましょう。

詳細については上記で並べた通信キャリアに問い合わせるか、

Webサイトから確認できます。

 

ポケット型WiFiのメリット

ポケット型WiFiは、固定回線(有線)と比べて、

利便性が高い4つのメリットがあります。

 

【ポケット型WiFiを使用するメリット】

 

・工事不要で届いたその日から使用可能

・持ち歩くことが可能でエリア内ならどこでも使用できる

・プロバイダ契約が不要

・固定回線より料金が安い傾向にある

 

以下にて、詳細を詳しく解説していきましょう。

 

工事不要で届いたその日から使用可能

ポケット型WiFiは固定回線(有線)と違って、工事の必要がありません。工事費用もかからないので、コストを最小限、かつ最短でインターネットの使用が可能となります。

工事が不要ということで、賃貸に住んでいたり、短期的に移住・転勤したりしている場合でも、気にすることなく契約できますし、別の場所に引っ越しても、持ち運ぶだけでそのまま使用できます。

 

また、固定回線を契約した場合、開通工事に着手するまで、最短でも3週間前後かかる場合が多く、引っ越しシーズン(2月~5月)ともなれば2〜3ヶ月待ちになることもあります。新生活や移住で、すぐにインターネットが利用できないのは不便に感じるでしょう。

 

さらに、お住まいの場所によっては光回線を繋ぐ工事ができない(地理的に光回線を引き込めない)場合もあるので、インターネットの利用を急ぐ方には、正直おすすめはできません。

 

持ち歩くことが可能でエリア内ならどこでも使用できる

ポケット型WiFiなら、基地局からの電波を受信できる範囲なら、

大体のエリアでは利用可能です。

 

2023年5月時点の各キャリア、4G通信での人口カバー率は以下の通りです。

キャリア名 docomo KDDI/沖縄セルラー

Softbank

人口カバー率 99.7% 99.6% 99.8%

出典:総務省_令和3年度 携帯電話及び全国BWAに係る 電波の利用状況調査の評価結果の概要

 

ほぼ100%近いカバー率になっており、この対応エリア内で、かつ電波を遮断するような建物でなければ、自宅、職場、旅行先などどこでも利用できます。どこにいても自分専用のインターネット環境を構築出来てしまいます。

 

また、ポケット型WiFiは手のひらサイズで作られているため持ち運びが楽です。旅行の時に、子供が退屈しないようにタブレットとWiFiを繋いで動画を見せたり、出張先に着くまでの新幹線(新幹線の場合は高速で移動するため電波が悪くなる場合があります)で、

仕事をするためにWiFiを利用したりと様々な場面で活用できるでしょう。

 

プロバイダ契約が不要

固定回線でインターネットを利用する場合、プロバイダとの契約が必要ですが、

ポケット型WiFiであれば契約が不要です。

 

プロバイダとは回線をインターネットと繋げる役割を担う接続事業者のことで、

回線設備が整っていてもプロバイダ契約が完了していなければネットを利用することが

できません。そのため、ポケット型WiFiもプロバイダ契約が必要になるのですが、

多くの場合は契約の一部に組み込まれているので別途契約をする必要がありません。

 

固定回線より料金が安い傾向にある

ポケット型WiFiは固定回線よりも月額料金が安い傾向にあります。固定回線の方が安定した通信速度で利用できるなどの特徴がありますが「外でしか使わない・外をメインとして利用する」のであればポケット型WiFiでも十分に有用です。

 

また、固定回線でかかる工事費用もポケット型WiFiであれば、

かからないので初期費用も比較的安く抑えることができます。

 

先述のように、固定回線が開通するまでの間、数日間だけ使いたい場合や、実際に自分の生活範囲での電波状況を確認して使いたい、ゆくゆくは購入を考えているなどあれば、

以下のようなWiFiレンタルサービスを使うのが良いでしょう。

 

 

 

ポケット型WiFiのデメリット

ポケット型WiFiには利用しやすいメリットがある一方で、

把握しておくべきデメリットもあります。

 

【ポケット型WiFiのデメリット】

 

・場所やエリアによっては通信品質が低下する

・外出時はバッテリーの残量を気にする必要がある

 

場所やエリアによっては通信品質が劣る

ポケット型WiFiは、携帯電話の電波を拾えない場所では「インターネットに接続できない」「速度が著しく低下する」などの可能性があります。

これは、ポケット型WiFiが携帯電話と同じ基地局電波(無線電波)を受信しているからです。

 

光回線などの固定回線の場合は、直接引き込むため、安定して利用できますが、ポケット型WiFiは曖昧なエリアで利用すると、使えないこともあるため、固定回線に比べて安定性には欠けてしまいます。

 

外出時はバッテリーの残量を気にする必要がある

ポケット型WiFiは、固定回線と違ってバッテリー(電池)で稼働します。

当然、外で使う場合はバッテリーの残量を意識しておかなくてはいけません。

 

また、室内で利用する、いわゆる充電し続けられる環境があっても注意が必要です。

過充電を行うと、バッテリーとそれをつなぐケーブルの劣化の原因となるだけでなく、

必要以上の電量を供給することで、バッテリーが破損して火災などの原因となる恐れが

あります。充電は過充電にならないように、十分に気を付けてください。

 

まとめ

ポケット型WiFiルーターの契約数・レンタル数は年々増えてきています。固定回線に比べて、引っ越しの際の手続きの身軽さや、旅行など外出先でも利用できる利便性の高いインターネットツールです。

ご自身のライフスタイルに合わせて、この機会にポケット型WiFiを利用されてはいかがでしょうか?