動画視聴にかかる通信容量とは|動画配信サービスで消費する通信量の目安
最近は、通信性能の向上に合わせてYouTube、Netflix、Huluなどの動画視聴サービスが多く普及しています。スマホ一つで視聴できるということもあり、通勤・通学や隙間時間などで利用する方は多いのではないでしょうか?
動画視聴サービスは画質が高くなればなるほど多くの通信容量を必要とします。そのため、人によっては無制限プランに入っていないせいで速度制限がかかってしまうこともあるでしょう。そこで当記事では、動画視聴でかかってしまう通信容量について解説しています。速度制限がかかって動画が視聴できなくなる事態を避けるためにも、当記事の内容を参考に通信容量に関する情報を正確に把握しておきましょう。
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サブスクなどの動画配信サービスの視聴で消費する通信容量とは
動画配信サービスは無料のものやサブスクのものなど様々です。画質を細かく設定できるサービスもあれば、その時の通信環境に合わせて自動で設定されるものもあり、一回の視聴で使用する通信量にばらつきがでます。また、視聴中は使用している通信量が可視化するわけではないので、視聴しながら「今どのくらい通信容量を使用しているのか?」と気になる方も少なくないでしょう。
そこで、以降では動画配信サービスの視聴によって、どのくらいの通信容量を使うのかについて解説していきます。
1GBで再生できる時間の目安
動画を再生できる時間は基本的に画質によって左右されます。高画質なら多くの通信容量を使用するので1GBあたりの再生時間が短くなり、低画質の場合はそこまで多くの通信容量を必要としないので、1GBあたりの再生時間が長くなります。例として「YouTube・Netflix・TikTok・Hulu・TikTok」 での1GB当たりの再生時間を表にまとめました。
【YouTubeにおける1GBで再生できる時間の目安】
画質 |
1GBの視聴可能時間 |
360p(低画質) |
約180分 |
480p(中画質) |
約120分 |
720p(高画質) |
約60分 |
参考:LINEMO
【Netflixにおける1GBで再生できる時間の目安】
画質 |
1GBの視聴可能時間 |
通信使用量:低 |
約600分 |
通信使用量:高 |
約20で使用してしまう場合もある |
自動 |
約240分 |
参考:Netflixヘルプセンター
【Huluにおける1GBで再生できる時間の目安】
画質 |
1GBの視聴可能時間 |
標準 |
約210分 |
バランス |
約105分 |
高画質 |
約70分 |
参考:ドウガホン
【TikTokにおける1GBで再生できる時間の目安】
画質 |
1GBの視聴可能時間 |
画質調整不可 |
約120分 |
参考:LINEMO
YouTubeのように長い動画を再生する際には、低画質から高画質まで選ぶことが可能です。一方で、TikTokのように短い動画の場合は画質調整ができず、一定の画質でダウンロードが進み次第視聴できるような仕組みとなっています。
YouTubeやNetflixなどのサービスをメインに利用する方は、自身の使用可能通信容量に合わせて画質を調整することをおすすめします。ただ、動画を最大限楽しむためには高画質であることに越したことは無いので、WiFiを利用するといった工夫をしてなるべく高画質で視聴した方が良いかもしれません。
スマホでもパソコンでも同じ通信量が必要
スマホは画面が小さくて、パソコンよりも画面の性能も劣っているため、動画視聴に必要な通信量は少ないのではないか?と考えたことがある人は一定数いらっしゃるのではないでしょうか。実際はそんなこともなく、同じ画質で再生していれば同じ通信量しか使用しません。
そのため、パソコンで閲覧するからと言って画質をスマホの時よりも下げたところで、使用量には全く影響が出ないので覚えておきましょう。ただし、同じ画質で大きい画面で視聴するのと、小さい画面で視聴するのとでは小さい画面の方が綺麗な画質に見やすいです。そのため、スマホで見るときは通信容量の節約として、中画質ぐらいで視聴するのも一つの工夫と言えるでしょう。
スマートフォンでデータ通信量を確認する方法
動画配信サービスでは、基本的にどれだけ通信容量を使用しているか確認ができません。そのため、現時点でどれだけのデータ通信量となっているかを確認するには、スマートフォン自体の情報から確認する必要があるでしょう。以降では以下で示す2点の確認方法を解説します。
【マートフォンでデータ通信量を確認する方法】
- iPhoneでの確認方法
- Androidでの確認方法
iPhoneでの確認方法
iPhoneでデータ通信量を確認する方法は以下の通りです。
【iPhoneでの確認方法】
1.ホーム画面の「設定」
2.「モバイル通信」
3.「現在までの合計」のところに記載してある数値がデータ通信量
ちなみに、どのアプリでどのくらいの通信量となっているのかを確認したい場合には「現在までの合計」よりも下にあるアプリごとの数値を見れば確認できます。また、使用量がいつから記録されているものなのかは「現在までの合計」よりもさらに下の方にある「通話時間」のところで確認することが可能です。
Androidでの確認方法
Androidでデータ通信量を確認する方法は以下の通りです。
【Androidでの確認方法】
1.「設定」を開く
2.「ネットワークとインターネット」
3.「インターネット」
4.「設定アイコン」
5.画面の上部にデータ使用量の合計が表示
アプリごとの使用量は「アプリのデータ使用量」をタップすれば確認可能で、現時点での期間は「下矢印」をタップすれば確認できます。
スマホのデータ使用容量を減らさずに動画を視聴する方法
1日3~4時間ほど高画質で動画を見続けると、約3日で10GBを超える通信量となってしまいます。ですので、楽しい動画コンテンツを少しでも長く見続けるためにも、データ容量を減らさずに視聴する方法を知っておきたいものです。以下では、データ容量を減らさずに動画を視聴する4つの方法をご紹介します。
【スマホのデータ使用容量を減らさずに動画を視聴する方法】
- 低い画質で動画を見る
- 固定回線を利用しての視聴やDL
- フリーWiFiのある場所で視聴する
- モバイルWiFiを利用する
低い画質で動画を見る
今すぐに実践できる方法として、低い画質で動画を見る方法があります。低い画質であれば高画質に比べて約3倍の時間を視聴することが可能です。
ただし、低い画質で見るという言ことは動画コンテンツのクオリティを下げてしまうことと概ね同意であるため、アニメーションやストーリー性のある動画を見る際にはあまりおすすめできない方法とも言えます。画面が小さければ過度に画質に対するストレスを感じにくくはなりますが、映像自体に価値を感じている方にとっては満足できないかもしれません。
少しでも低い画質を有効活用するのであれば、映像を気にしない動画の時は低画質にするなどして、手動で使い分けると良いでしょう。また、YouTubeには動画をDLしてオフラインで視聴できる機能もあるので、そういった方法を利用すれば2回目以降の視聴は通信量を使わずに済みます。
固定回線を利用しての視聴やDL
自宅で視聴をする場合には、固定回線を利用するのも一つの方法です。固定回線を利用すればスマホでデータ通信をする必要が無くなるため、通信容量を消費せずに動画視聴が可能となるでしょう。
また、DLしてスマホに保存しておけるような動画に関しては、固定回線でDLだけして外出時に視聴するのもおすすめです。ただし、DLに関してはスマホの容量を圧迫することに繋がるため、あまり多くの動画を保存しすぎるとスマホで利用するほかのコンテンツに支障をきたす可能性があるので注意が必要です。
フリーWiFiのある場所で視聴する
最近ではフリーWiFiの設置が進んでおり、カフェやコンビニ、レストランなどあらゆる場所で利用できます。フリーWiFiを利用すればスマホの通信容量を使用せずに通信可能ですが、基本的に性能があまりよくない点に注意が必要です。特に多くの人が使うような場所となれば、回線が混みあって通信速度が極端に遅くなってしまいます。
また、フリーWiFiは便利である一方で個人情報が盗み取られる危険性も兼ね備えています。ですので、利用する際はお店が提供していると確実にわかるフリーWiFiだけを利用して、知らないアクセスポイントには接続しないようにしましょう。
モバイルWiFiを利用する
スマホのデータ通信量を減らさずに視聴する方法の中で、最もおすすめできるのがモバイルWiFiです。モバイルWiFiなら、比較的安い金額で利用できる無制限プランがありますし、自宅でも外出時でも場所を問わず使えます。契約プランによっては、スマホのプランを一番安いのにしてモバイルWiFiで補うようにすれば通信費がトータルで安くなる場合もあるでしょう。
また、モバイルWiFiであれば固定回線のように開通工事が不要である点もおすすめです。自宅で固定回線を契約して通信環境を整えようとしている場合は、モバイルWiFiへの変更を検討してみてはどうでしょうか。
容量無制限プランへの契約変更もありだが注意点もあり!
通信容量を気にせず利用する方法には、上記で解説した4つの方法以外で「スマホのプランを無制限にする」という方法があります。しかし、この方法の場合はスマホ一つで手軽に解決する反面、プラン料金が高いデメリットがあるので注意が必要です。キャリアによっては5,000円以上かかってしまうところもあり、家計に大きな負担がかかってしまうでしょう。
もし現時点で、スマホの無制限プランを契約しようか悩んでいるようでしたら、モバイルWiFiを別で契約することをおすすめします。モバイルWiFiなら無制限プランでも5,000円以内で収まるものがあるため、プロバイダの選択次第で可能な限り料金を抑えて快適な動画視聴ができるようになるでしょう。例として、無制限プランが利用できるWiMAX(モバイルWiFiを)と大手キャリア(スマホ無制限プラン)を比較してみましたので参考にしてください。
【無制限プランの比較表】
WiFiレンタル どっとこむ |
D社 | S社 | A社 | |
プラン名 | ギガ放題 5Gプラン |
5Gギガホ プレミア |
メリハリ無制限 |
使い放題MAX 5G/4G |
料金 |
14日以上の場合 1日あたり316円 |
7,315円/月 |
7,238円/月 |
7,238円/月 |
速度制限 |
プラスエリアモードを使用しての通信が、月間15GBのご利用を超えると通信速度が当月末まで制限 |
ネットワーク混雑時・大量通信時などに通信制限がかかる場合あり |
データシェアと合計でデータ容量30GBまで制限なし |
テザリング、データシェア、世界データ定額の合計でデータ容量30GBまで制限なし |
モバイルWiFiはスマホと同様に基地局から飛ばされる電波を利用するので、スマホと通信の仕組み自体は変わりません。そのため、通信性能に大きな違いがあるわけでもないので、料金を重視して選ぶことをおすすめします。
まとめ
動画視聴で消費する通信容量は動画の画質に左右されます。高画質なら1GBを約1時間で、低画質なら1GBを約3時間で使用します。そのため、スマホの無制限プランに入っていないと、高画質ならすぐに上限に達してしまうでしょう。
データ通信量をなるべく使用せずに視聴する方法として、低い画質で見たり、固定回線・フリーWiFi・モバイルWiFiを利用したりする方法があります。しかし、低い画質で見ることやフリーWiFiを利用することは、動画コンテンツの質を維持した状態で視聴することにあまり向いていません。ですので、快適且つ容量をあまり気にせず動画を視聴したいのであれば固定回線かモバイルWiFiがおすすめです。
もし、どちらかを検討しているようでしたら、モバイルWiFiの導入を検討してみてはどうでしょうか。動画は外出時に利用することもあるため、持ち運べるモバイルWiFiの方がおすすめです。しかも、契約方法次第ではスマホの無制限プランに入るよりも低い料金で利用できます。