【契約前に確認】モバイルルーターとホームルーターおすすめはどっち?
2023年11月時点で、5Gの人口カバー率は95%と総務省から発表されており、利用ができる人にとっては馴染みのある通信回線へと認識が変わりつつあるのではないでしょうか?
5Gを利用するために新しいスマートホンに変えたり、5Gに対応したWiFiを導入したりする人も増えてきているかと思います。
本記事は5GのWiFiルーターを検討されている方向けの解説となっています。
WiFiを導入するにあたり、一番初めに悩むのは「ホームルーターにするべきか、モバイルルーターにするべきか」でしょう。一度契約すると端末の交換が難しいからこそ、ぜひ当記事の内容を参考に失敗しないルーター選びをしてみてください。
※本記事は、記事に記載の事業主の広告を含んでいます。
※本記事の作成は当社自身がその判断により行っており、当該事業主の意向が反映されることはありません。
ホームルーターとモバイルルーターの特徴
最近はNUROやフレッツ光など光回線を導入して、リモートワークや会議、オンラインゲームに対応させる人も増えていますが、光回線には工事が必要であったり、初期費用や解約費用が高くついたりといった問題点が多いです。そのため、光回線の利用に対して一歩を踏み出しづらい人もいるのではないでしょうか。そういった時におすすめなのがWiFiルーターです。WiFiなら工事不要且つ、毎月の費用を比較的安く抑えた上で、現行で最高速の5Gを利用できるため、用途問わず多くの方におすすめできる通信端末となっています。
WiFiの端末には「ホームルーター」と「モバイルルーター」があります。それぞれの特徴を以下で解説していくので、選ぶ要素として確認してみてください。
【以降で紹介する内容】
- ホームルーターの主な特徴
- モバイルルーターの主な特徴
ホームルーターとは
ホームルーターとは、モバイル回線用のルーターをコンセントに差すだけでインターネットに繋げられるサービスです。光回線を繋ぐためには光ケーブルの開通工事が必要ですが、ホームルーターはコンセントに差すだけで使えるため「置くだけWiFi」などと呼ばれたりしています。ホームルーターには以下のような特徴があります。
【ホームルーターの特徴】
- 工事不要ですぐに利用可能
- モバイルルーターよりも通信速度が安定している
- 設定がほとんどいらない
- 固定回線よりも安いものが多い
- 同時に接続できる台数が多い
- 引っ越しがあっても工事不要で引っ越し先で利用可能
安定した速度で利用できるだけでなく、引っ越しがあっても工事不要で利用できるといった特徴があります。ただし、一部のホームルーターでは移転の際の移転手続きが必要なものもありますので、契約時に確認をするようにしましょう。
モバイルルーターのように持ち運べませんが、自宅でオンラインゲームやリモートワークで会議をした際にも十分な速度を供給できるため、おすすめといえるでしょう。
モバイルルーターとは
モバイルルーターとは、ホームルーターと違ってバッテリーを持ち合わせた充電式の持ち運び可能WiFiルーターです。ポケット型WiFi、モバイルWiFiと呼ばれることもあり、外出時に利用できるのが特徴となっています。以下はモバイルルーターの特徴をまとめたものです。
【モバイルルーターの特徴】
- 持ち運び可能
- 工事不要で利用可能
- スマホと掛け合わせれば通信料金を安く済ませられる場合もある
- ホームルーターのように無制限で使える端末もある
外出時にも持ち運べて利用しやすい特徴があることから、外出先でのインターネットに接続したり、オンラインの状態で作業をする方などに重宝されています。ただし、スマートホンなどと同じように基地局からの電波を拾って通信するため、電波が届かない場所に行くと利用できなくなるため注意が必要です。
ホームルーターとモバイルルーターの違いを比較
ホームルーターとモバイルルーターには「持ち運びができるか否か」という大きな違いがあります。その他にも注目すべき違いがあるのか、以下の表で確認してみましょう。
【ホームルーターとモバイルルーターの違い】
ホームルーター |
モバイルルーター |
|
利用可能エリア |
契約した端末を扱う通信会社に対応 |
契約した端末を扱う通信会社に対応 |
回線速度 |
下り最大速度2.7Gbps 上り最大速度183Mbps |
下り最大速度2.7Gbps 上り最大速度183Mbps |
アンテナの性能 |
2~3本内蔵 |
基本的に1本内蔵 |
通信制限 |
|
|
同時接続可能台数(WiMAXの端末を参考にしています) |
|
|
月額料金(WiMAXの端末を参考にしています) |
ギガ放題プラス ホームルータープラン 4,950円(税込) |
ギガ放題プラス モバイルルータープラン 4,950円(税込) |
通信の安定性 |
比較的安定 |
安定しない時間帯やエリアがある |
*比較対象としてホームルーターはWiMAXの「Speed Wi-Fi HOME 5G L12」モバイルルーターは「Speed Wi-Fi 5G X11」を参考としています
概ね性能に違いはありませんが、通信の安定性については差があります。外出先で使うことを目的としている人はモバイルルーターを利用するしかありませんが、自宅でオンラインゲームなど大容量の通信を必要とする場合には安定するホームルーターがおすすめになってくるでしょう。
エリアの違い
【ホームルーターとモバイルルーターの対応エリアの違い】
ホームルーター |
モバイルルーター |
|
使用回線 |
契約した端末を扱う通信会社に対応 |
契約した端末を扱う通信会社に対応 |
対応エリア |
契約した端末を扱う通信会社に対応 |
契約した端末を扱う通信会社に対応 |
ホームルーターとモバイルルーターのエリアは契約する通信会社によって変わります。WiMAXなら「au回線」や「WiMAX2+」などに対応しており、ドコモなら「NTT回線」といった風に対応エリアが違います。そのため、自分が利用するエリアでルーターを利用できるかどうかは、契約する通信会社の対応エリアで確認する必要があるでしょう。
*対応エリアは各通信会社のWebサイトなどで確認できます
速度の違い
【ホームルーターとモバイルルーターの速度の違い】
ホームルーター |
モバイルルーター |
|
通信速度 |
下り最大速度2.7Gbps 上り最大速度183Mbps |
下り最大速度2.7Gbps 上り最大速度183Mbps |
実測値 |
受信:平均45.5Mbps 送信:平均6.2Mbps |
受信:平均31.1Mbps 送信:平均8.8Mbps |
通信速度は、基本的に公式サイトで表記されている数値を比較すると大きな違いはありません。しかし、実測値を計測してみると、多くの場合でホームルーターの方が優秀な場合が多いです。
実測値は、実際に機器を設置して通信の速度を測ったもので、本当に利用する価値があるかどうかはこの数値で確認することをおすすめします。ルーターを利用する場所や設置する場所によって実測値が変化する理由は、周辺の環境にあります。付近に高層ビルが多くあったり、地下で利用したりする場合には、障害物が邪魔をして電波が届きにくくなってしまうでしょう。
つながりやすさの違い
【ホームルーターとモバイルルーターのつながりやすさの違い】
ホームルーター |
モバイルルーター |
|
アンテナの性能 |
複数本内蔵している場合が多い |
基本的に1本内蔵 |
WiFiのつながりやすさはホームルーターの方が優秀な場合が多いです。基本的に、WiFiは内蔵されたアンテナから発信され、発信する際に電力を大きく消費しますので、アンテナの本数が多いほど消費電力が大きくなります。そのため、アンテナが多くて電力供給が安定するホームルーターの方が繋がりやすいです。
モバイルルーターの場合はバッテリーを少しでも長持ちさせることで外出時でもつかるメリットを生み出しているため、アンテナを増やしてしまっては電力消費が多くなってバッテリーが長持ちしなくなるのでアンテナの本数が少ないものが多いです。モバイルルーターの長所を生かすためにも、つながりやすさを妥協しているのが現状です。
通信制限の違い
【ホームルーターとモバイルルーターの通信制限の違い】
ホームルーター |
モバイルルーター |
|
通信制限 |
|
|
ホームルーターとモバイルルーターは共通して短期間で通信量を使用しすぎたり、利用するエリア内の回線が混みあったりすると速度制限がかかる可能性があります。唯一違うのは、モバイルルーターの場合は契約時に通信量のプラン設定をして、プランの上限を超えると速度制限がかかってしまう点です。
例として、WiMAXでは「プラン無制限」「直近3日間の使用量が多い場合の速度制限緩和」といった特徴があります。速度制限に関する悩みを持ち合わせている方は、WiMAXのように無制限プランや速度制限の緩和といった強みを持ち合わせているプロバイダと契約するのがおすすめです。
ホームルーターとモバイルルーターはどっちを選べばいい?
ホームルーターとモバイルルーターの違いは分かったものの、結局どっちが自分にとっておすすめなのかわからないといった方も多いかと思います。以下ではパターンごとに、どのルーターがおすすめとなってくるのかをまとめていますので参考にしてください。
【以降で解説する内容】
- ホームルーターがおすすめの人
- モバイルルーターがおすすめの人
- 一人暮らしにおすすめなのはどっち?
- 両方を契約して併用するのはおすすめ?
ホームルーターがおすすめの人
ホームルーターは基本的に以下のような人がおすすめの対象となります。
【ホームルーターがおすすめの人】
- 自宅でしかWiFiを利用しない人
- 家族全員でシェアすることを目的として導入する人
- 光回線を導入するほど予算はないけどネット回線を導入したい人
基本的にホームルーターは室内でしか使えないため「外出先で使用する予定はないが、何かしらの目的があってWiFiを導入したい」という方におすすめとなってきます。また、光回線の導入を検討しているが、引っ越しが多かったり、そこまでの費用を負担しきれなかったりする場合にもおすすめです。
「比較的安定した通信速度」「複数台に安定した接続」「工事不要、コンセントを指すだけで使用可能」といった特長を踏まえて、ホームルーターに魅力を感じる人はぜひ検討してみてください。
モバイルルーターがおすすめの人
モバイルルーターは以下のような人におすすめです。
【モバイルルーターがおすすめの人】
- 外出先でインターネットを利用したい人
- スマホの通信量を安く抑えたい人
モバイルルーターの一番の特徴は「外出先で使用できる」という点です。リモートワークなど自由な働き方が一般化しつつある現代において、カフェでのデスクワークなどは当たり前の光景となっています。カフェなどの施設では無料のWiFiスポットがあったりしますが、速度が遅いといった問題があるため、モバイルルーターを持ち歩く方がおすすめと言えます。
他にも、スマホの利用料金を抑えたい方にもおすすめです。スマホの料金は大手キャリアだと無制限プランで5,000円を超えるところもあり、モバイルルーターの無制限プランを利用した方が安く済む場合があります。通話もLINEなどを利用した無料通話があるため、無制限の通信量プランでモバイルルーターを一つ持っておけば、数千円単位で負担を抑えられる場合もあるでしょう。
一人暮らしにおすすめなのはどっち?
一人暮らしの方は、基本的にモバイルルーターをおすすめしています。その理由としては以下の通りです。
- 複数人で同時に使う必要が無い
- 賃貸で利用している人が多いため、工事不要の方がおすすめできる
- 自宅以外でも利用する機会が多い
一人暮らしの場合は、勤務終了後でも気軽にどこかへ寄ったりして、不規則な行動になることが多いです。そのため、急にWiFiが必要になっても利用できるモバイルルーターがおすすめです。また、一人暮らしの場合は賃貸に住んでいる方が多いため、そういった点も踏まえて工事不要なモバイルルーターがおすすめと言えるでしょう。
例外として、オンラインゲーム等の大容量通信を必要とする趣味を持ち合わせている場合には、ホームルーターがおすすめです。オンラインゲーム等はわずかな通信遅れがプレイに支障をきたすため、比較的安定するホームルーターの方がおすすめと言えるでしょう。
両方を契約して併用するのはおすすめ?
「どちらか悩むくらいなら両方契約した方が利便性はかなり良くなるのでは?」と考える方もいらっしゃるかと思います。実際のところ、外出先でも利用する、自宅ではオンラインゲーム等で遊ぶ、といった方には併用がおすすめと言えるでしょう。
しかし、契約する通信会社によっては「ホームルーターの契約」と「モバイルルーターの契約」の両方を契約しなくてはいけない場合もあり、料金が大幅に増加する可能性もあります。WiMAXなどSIMカードが対応している端末同士であれば、両方契約せずにカードを差し替えるだけで利用できる場合もありますが、まずは確認をした方が良いでしょう。
つまり、プランとして併用できるおすすめのプロバイダがあれば併用はおすすめできますが、両方の契約をして大幅に料金が増加してしまう場合にはあまりおすすめできないのが結論です。ホームルーターとモバイルルーターの良いとこ取りをすれば、満足のいく通信環境が得られますが、それに対するデメリットも確認して納得がいった場合にのみ併用をしましょう。
まとめ
WiFiを利用する端末にはホームルーターとモバイルルーターがあります。ホームルーターは「安定した速度で利用できるが、持ち運べない」モバイルルーターは「利用する場所によって速度にばらつきが出るが、外出先でも自由に使える」のように、それぞれ特徴に違いがあるため、用途に応じて最適な方を選ぶ必要があるでしょう。
オンラインゲームのように大容量の通信を必要とする場合はホームルーターがおすすめですが、そういった用途が無い場合は、自宅でしか使わないとしてもモバイルルーターで事足ります。また、モバイルルーターのほうがサイズはコンパクトなので、自宅に置いてもあまり邪魔にならないメリットがあります。
「ホームルーターとモバイルルーターを併用する」といった方法もありますが、この方法に関しては「SIMカードの差し替えが可能」「両方契約してもお得なプランがある」といった場合以外にはおすすめできないので注意してください。