展示会などのイベントでWiFiがつながりにくくなる理由と解決方法
展示会の多くで設備されているフリーWiFiは、参加者の多くが利用しているかと思います。出展企業のHPを検索する際や、展示会場に持参したパソコンを使うときなど、
フリーWiFiを利用する場面は様々です。しかし、会場の規模によってはフリーWiFiが
繋がりにくくて困ってしまったなんてこともあるのではないでしょうか?
そこで当記事では、展示会場でフリーWiFiが繋がりにくくなってしまう理由と、もしそうなってしまった場合の対策について解説します。これから展示会に行ってフリーWiFiを利用する可能性がある方は、当記事の内容を参考に万が一の場合に備えた対策方法として把握しておきましょう。
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※本記事の作成は当社自身がその判断により行っており、当該事業主の意向が反映されることはありません。
展示会などのイベントでのネット環境
展示会などのイベント会場ではフリーWiFiが設備されていることが多いです。
フリーWiFiは主催者側・参加者側の双方にとってメリットがあるため、展示会場にいる
多くの方に重宝されるものであると言っても過言ではないでしょう。
例えば、主催者側と参加者側の双方には以下のようなメリットがあります。
主催者側のメリット |
参加者側のメリット |
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フリーWiFiがあることで主催者側は参加者の情報を把握できるため、開催ごとの分析を行うことが可能となり、より集客を狙える戦略が立てやすくなるでしょう。参加者側は出展者の情報を調べる際や、合間時間での動画視聴による暇つぶしなどの際に、
データ通信容量を使わずに済むでしょう。
また、フリーWiFiは以下で示す2点のように、提供する大元が違う場合もあります。参加者にはあまり関係ありませんが、主催者側は会場自体の設備を把握してからフリーWiFiを導入するか検討する必要があるでしょう。
- 会場自体のネット環境を利用
- 主催者が用意したネット環境
会場自体のネット環境を利用
展示会などにあるフリーWiFiは会場自体が提供しているケースがあります。東京ビッグサイトなど規模が大きくなるほど、会場が提供しているケースが多くなるのが特徴です。
会場に設備されているフリーWiFiを利用する場合は、主催者側が会場側に対して借用申請、もしくは利用料の支払いをする必要があります。
既存のネット環境をそのまま利用できる方法なので便利ではありますが、顧客の属性データを入手するといったことができないケースも多くなるので「フリーWiFiの提供をする意味」をしっかり決めてから契約するかを考えるようにしましょう。
主催者が用意したネット環境
会場の設備をそのまま利用してフリーWiFiを提供するケースがある一方で、主催者側が
ネット環境を整備してフリーWiFiを提供するケースもあります。展示会のためにレンタルする会場にネット環境がない場合や、自社で展示会を開催する場合にはフリーWiFiを提供できる環境を構築する必要があるでしょう。
会場をレンタルする場合は、会場にネット環境を構築するための回線があればそれを利用してフリーWiFiを提供できますが、ない場合はモバイルWiFiの提供や置くタイプのWiFiルーターを整備しなくてはならないです。会場の規模に合わせた手配等が必要となるので、利用する価値を再確認して導入の検討をしましょう。
展示会でネット回線につながりにくくなる理由
展示会でフリーWiFiがあったとしても、回線に繋がりにくくなって通信速度が遅くなってしまう場合があります。回線がつながりにくくなる要因としては以下の3点が考えられます。
【展示会でネット回線につながりにくくなる理由】
- アクセス集中・混線のため
- 電波干渉・障害物・ルーターとの距離が遠いため
- 固定回線ではないため
ネット回線に繋がりにくくなると、会場内での電子決済がしにくくなったり、来場者にストレスがかかったりしてしまうので、なるべく要因を排除できるように努力することが求められるでしょう。要因が分かれば解決策も明確化するので、以降の内容はしっかりと
把握しておくことを推奨します。
アクセス集中・混線のため
1つのWiFiに多くの端末が接続していると、アクセス集中・混戦により回線がつながりにくくなりやすいです。ちょっとした検索で全員が利用する分には問題ありませんが、動画の視聴などのように容量の大きい通信が飛び交うとすぐにつながりにくくなってしまうでしょう。
また、フリーWiFiは参加者だけでなく出展者側も利用するので、
双方が利用するとさらにつながりにくくなる可能性が高まります。
電波干渉・障害物・ルーターとの距離が遠いため
フリーWiFiは電波を飛ばして端末とつながるため、電波を障害するものがあったり、ルーターとの距離が遠すぎたりすると繋がりにくくなる可能性が高まります。そのため、電波が干渉しあうほどの参加者が押し寄せすぎていないか、電波の障害となるようなものがないか、ルーターの配置場所は適切か、を確認しておく必要があるでしょう。
特に電波干渉に関しては、WiFiスポットが充実するほど、電波の相互干渉が強まって通信速度の低下や接続不良の問題を引き起こしやすくなります。ですので、ただWiFiを充実させるのではなく、よく考えた配置を検討しなくてはならないでしょう。
固定回線ではないため
WiFiは無線であるため、導入にかかるコストが比較的少ないのが特徴ですが、固定回線と比べると通信の安定感が劣ります。上記で解説したように電波干渉などが起こりやすくなり、回線がつながりにくくなる事態を招きやすいでしょう。
かといって、固定回線を導入するにしても、会場の規模が大きくなるほど開設工事にかかる費用は大きくなってしまうので、短期開催が多い展示会ではあまりおすすめできません。同じ会場で、長期的に展示会を行うのであれば別ですが、基本的に固定回線は展示会用ゼロから導入するのにはあまり向いていません。
展示会場でネットが遅い場合の解決方法
展示会場でネットが遅い場合は、上記のつながりにくくなる理由を参考に対策を講じる
必要があるでしょう。主催者側でできる対策と、利用者側でできる対策とそれぞれあるので、自身が求める情報に合わせて確認してください。
- 主催者側の対策
- 利用者側の対策
主催者側の対策
展示会場でネットが遅い場合の主催者側ができる対策は以下の通りです。
【主催者側の対策】
- 固定回線にする
- レンタルWiFiを利用して主催者者と利用者のルーターを分ける
主催者側の対策としては、費用が掛かるが固定回線にする方法と、レンタルWiFiを利用してルーターを利用者と分ける方法があります。固定回線は基地局からの電波を拾う工程がなくなり、有線で直接無線LANルーターに引っ張るため回線の安定性の向上に期待できます。コストはかかりますが、参加者に快適な通信環境を提供したいのであれば効果的な
方法であると言えるでしょう。
レンタルWiFiを利用して主催者者と利用者のルーターを分ける方法には、主催者者と利用者が使用する通信帯を変更する意図があります。通信帯を分けることで回線の混在を防げるため、つながりが悪くなる可能性を下げられるでしょう。レンタルWiFiなら比較的安い金額で、短期間だけ利用ができるメリットがあるので、展示会のような短期イベントには最適と言えるでしょう。
利用者側の対策
展示会場でネットが遅い場合の利用者側ができる対策は以下の通りです。
【利用者側の対策】
- モバイルWiFiを持参する
- 展示会の1日だけレンタルWiFiを利用して持参する
モバイルWiFiを持っている方は、持参しましょう。フリーWiFiの通信帯と別の通信帯を
利用できれば繋がりにくくなる可能性は低くなります。
もし、モバイルWiFiを所持していない場合には、レンタルWiFiを1日だけレンタルする方法もおすすめです。レンタルWiFiなら1日単位で契約が可能なだけでなく、1日の料金も数百円で済むためお得に快適な通信環境が確保できます。また、レンタルWiFiは受け取りと返却も比較的簡単なものが多いので、簡単に利用できる点もおすすめといえるでしょう。
まとめ
展示会などのイベント会場ではフリーWiFiが導入されていることが多いです。主催者側も参加者側も利用する機会が多いフリーWiFiですが、フリーWiFiの構造次第では回線がつながりにくくなるといった問題が発生しやすい点には注意が必要でしょう。例えば、同じ通信帯の回線を会場にいる人が利用するとアクセス集中・混戦を招いてしまったり、電波干渉を招いたりして回線に繋がりにくい状態になってしまうでしょう。
以上のように、イベント会場でフリーWiFiを利用した場合に通信環境が悪くなる可能性があるのならば、主催者側・利用者側の双方が対策をもってして展示会などのイベントに臨む必要があります。主催者側であれば会場にすでに設置されているフリーWiFiとは別のWiFiルーターをレンタルで導入したり、利用者側であれば(レンタル)モバイルWiFiを会場に持ち込んだりといった対策が考えられるでしょう。