在宅勤務に必要なWiFiの容量とは|ネットワーク環境を整える際に参考になる目安を紹介

2024年07月29日

在宅勤務に必要なWiFiの容量とは|ネットワーク環境を整える際に参考になる目安を紹介

新型コロナウィルスの影響で日本企業の約半数が在宅勤務を導入したと言われています。これから在宅勤務やテレワークが始まる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

在宅勤務のためにネットワーク環境を整えておきたい方や、固定回線以外にも選択肢があるのか知りたいという方はぜひ本記事をご確認ください。

 

※本記事は、記事に記載の事業主の広告を含んでいます。
※本記事の作成は当社自身がその判断により行っており、当該事業主の意向が反映されることはありません。

 

在宅勤務時のネットワーク環境を整える際のポイント

在宅勤務が開始され、ネットワーク環境を整えるにはどうすればいいか迷う人が少なくありません。在宅勤務はオンライン会議や業務に必要なファイルのダウンロード等、とにかくインターネットを利用した勤務スタイルとなり、快適なネットワーク環境が何よりも重要となります。

 

ご自宅のネットワーク環境にお困りの方向けに、ネットワーク環境を整える際のポイントは以下です。

 

  • ストレスを感じない通信速度が保たれる
  • 回線が落ちず安定している
  • セキュリティ対策がされている
  • 通信量の制限値が高い

 

通信量が制限されると、ほとんどの業務が停止することにもなりかねないため、ローカル環境で進行できる業務が少ない場合は回線の安定性も併せて最低限の条件となるでしょう。

 

在宅勤務・テレワーク・リモートワークに必要な容量の目安

まずは在宅勤務時のネットワーク環境を整える際、仕事で必要な通信量を把握しておきましょう。消費するデータ通信量によって回線契約の選択肢が増えるためです。

 

例えば通信量が少ない場合は、モバイルWiFiの導入を検討できますし、通信量が多い場合は固定回線が必須となります。仕事上必要な一日あたりの通信量を把握することで、自分に合ったプランや機器を選択出来るでしょう。

 

では、一般的に在宅勤務で必要な一日の通信量はどのくらいになるのでしょうか。業務内容や使用されるサービスによって必要な通信量が変わるため一つずつ紹介します。

 

  • リモートデスクトップ・リモートアクセス
  • Web会議ツール・ビデオ通話
  • その他の作業に必要な容量

 

リモートデスクトップ・リモートアクセス

リモートデスクトップやリモートアクセスとは、離れた場所にあるPCを遠隔で操作できる機能です。職場のPCにネットワーク接続することで遠隔操作が可能です。

 

手元にあるキーボードやマウスの操作内容を、ネットワークを介して送信することで、リモート先のPCの遠隔操作を有効としています。リモート先PCの操作内容を自宅のPC画面に転送する形で表示させるため通信量が非常に大きいことが特徴です。

 

Windowsに標準搭載されているリモートデスクトップを利用し遠隔操作する場合、一日あたりどの程度通信量が必要なのか予め確認しておきましょう。

利用時間

通信量の目安

1時間

200~500MB

4時間

800~2000MB

8時間

1600~4000MB

およそ1時間あたりに必要な通信量は200~500MBと言われています。通信量200~500MBは、約5分の動画を10回見られる通信量です。

 

Web会議サービス

Web会議サービスとはPCやスマートフォン、タブレットを利用し遠隔で顔を合わせて行われる会議のことです。最近は低速なネットワーク環境であっても途切れにくい便利なWeb会議用サービスが多く存在しています。

 

ビデオ・音声を乗せたWeb会議は一時間あたりどの程度の通信量を使用するのか、サービス別に通信量の目安を紹介します。

サービス名

通信量の目安

Zoom

約500MB

Skype

約880MB

Microsoft teams

約800MB

Google meet

約970MB

通信量が最も少ないのはZoomで、2番目がSkype、3番目がMicrosoft teams、4番目がGoogle meetです。

ただし、Web会議参加者人数やブラウザの全体表示の実施によっても通信量は前後します為大体の目安として参考にしてください。

 

その他の作業に必要な容量

その他の作業や、私的にインターネットを利用した際の通信量の目安を紹介します。リモートデスクトップやWEB会議サービスに必要な通信量と比較してみてください。

作業内容

通信量の目安

WEB閲覧

一画面300KB

メール送受信

一通あたり5KB

LINEトーク

一つあたり2KB

YouTube動画視聴

3時間あたり1GB

音楽のダウンロード

一曲あたり5MB

画像のダウンロード

100~500KB

 私的な利用の場合、通信量はおよそ1Gあれば十分に利用できると言えるでしょう。

 

在宅勤務・テレワーク・リモートワークに必要な通信速度

在宅勤務における、一般的に快適なインターネットの通信速度は10Mbps~30Mbpsと言われています。

 

例を挙げると、通信速度10Mbpsほどで10MBのデータを約10秒でダウンロードが可能です。通信速度が1Mbpsの場合は、ダウンロードにかかる時間が約90秒かかるため非常にストレスを感じてしまうでしょう。

 

オンライン会議では、通信速度10Mbps~30Mbpsほどで通話相手との会話にタイムラグが生じないと言われています。したがって最低限10Mbpsあれば理想的な通信速度と言えるでしょう。

 

在宅勤務時のネット環境としてモバイルWiFiも使用可能

一般的に在宅勤務時のネットワーク環境といえば、固定回線を思い浮かべる方がほとんどでしょう。しかしながら、一日あたりの通信量によってはモバイルWiFiの使用が可能です。

 

モバイルWiFiのおすすめポイントについて紹介します。

 

テレワークにモバイルWiFiをおすすめする理由

在宅勤務やテレワークには、固定回線のような通信速度・通信量ともに申し分ない回線が必要だと考えていませんか?

 

最近のモバイルWiFiはライトプランの他無制限のプランもありますし、通信速度も固定回線にひけをとらないです。モバイルWiFiがテレワークにおすすめな理由を一つずつ紹介します。

 

  • 回線工事が不要
  • 持ち運びが可能なため場所を選ばない
  • 固定回線と比較して初期費用と月額料金が安い
  • 申込~使用開始までの時間が速い

 

固定回線を新たに引くためには回線工事が必要です。昨今、在宅勤務推奨の時流に乗った企業が増えた為固定回線の工事依頼が増えており、約1か月かかると言われています。

 

モバイルWiFiは契約時にモバイルルータの引き渡しのみとなり、即時利用可能となるのが利点の一つです。

 

さらに、固定回線はどうしても工事が必要となり初期費用がかかりますが、モバイルWiFiは工事不要なため初期費用がない点も魅力です。月額料金はプランにもよりますが固定回線より安いことが多いため、安く抑えたい方にはおすすめです。

 

また、モバイルルータであるため持ち運びができ自宅以外の場所で仕事が可能です。カフェでの作業やサテライトオフィスで仕事ができるため、気分転換にもなりますよ。

 

テレワークに使用するモバイルWiFiと光回線のサービス内容の違い

在宅勤務やテレワークは「モバイルWiFiと固定回線のどちらの方が良いのか?」と悩んでいる方に、モバイルWiFiと光回線のサービス内容の違いを紹介します。

 

モバイルWiFi

光回線

データ容量

無制限(ライトプランは制限有)

無制限

通信速度・安定性

速い・安定×

速い・安定◎

速度制限

あり

なし

月額料金

約4000円

約4000円

初期費用

(事務手数料・工事費)

あり

あり

違約金

あり

基本なし(一部有)

撤去費

なし

あり

工事の有無

不要

必要

開通までの日数

なし

約1か月

モバイルWiFiと固定回線の差分は大きく分けて「初期費用」「工事の有無」「安定性」の三つです。固定回線は初期費用がかかり、更に工事が必須となるため導入までにどうしても時間がかかります。その点、モバイルWiFiは即時で利用可能となるため急遽ネットワーク環境を整える必要がある方にはうってつけです。

 

固定回線の最大の良さは「安定性」にあります。速度制限がなく、突然ネットワークが不調になることは極めて稀でしょう。

 

例えば、在宅勤務でお客様とオンライン会議を行う方は固定回線の方が安心して仕事に打ち込めるでしょう。

 

テレワークに使用するモバイルWiFiの選び方

在宅勤務やテレワークにぴったりなモバイルWiFiを探す際のポイントについて紹介します。

 

  • 通信量無制限プランを選ぶ
  • 通信速度の実測値をチェックする

 

在宅勤務ではリモートデスクトップやオンライン会議を実施することで、通信量が大幅に増えることが予想されます。ストレスなく仕事するためにも無制限プランを契約しましょう。

 

また通信速度が仕事に影響があるほど遅い場合、作業効率が下がる懸念があります。モバイルWiFiの実測値を見て10Mbps~30Mbpsが安定して使用できるか確認しましょう。

 

理想的な通信速度に達していない場合、ホームルータ型も検討する価値があります。モバイルWiFiはポケット型WiFiの他に、コンセントに差し込むだけで利用可能なホームルータ型があります。持ち運びができない点がデメリットですが、ポケット型WiFiより通信速度が安定しています。

 

参考:ホームルーターをご検討の方「WiFiレンタルどっとこむ:ホームルーター」

まとめ

在宅勤務やテレワークを始めるにあたって、自宅のネットワーク環境を改善したいと考えている方は少なくありません。

 

会社で仕事をする分には通信量や通信速度を意識したことはあまりないかと思いますが、在宅勤務だとネットワーク環境を自分で整える必要があります。

 

最近は、安定した固定回線以外にもモバイルWiFiも種類やプランが増えており選択肢が増えました。仕事内容や在宅勤務の形態に応じて、あなたに合った機器やプランを選んでくださいね。